安倍総理も小池さんも見事に外してしまったな、というのが率直な感想である。
今朝の新聞各紙の論調を見ると、それがよく分かる。
朝日が小池さん批判めいたことを書き始めたのには少々驚いたが、小池さんも決して順風満帆ではない。
順風満帆ではないが、しかし、小池さんの方はそれでもそれなりに次の一手を放っているようだ。
バレーボールの会場を有明に決定する、ということは既にマスコミが報道しており、誰も横浜にするなどとは思っていなかったはずだ。
最早、ガッカリ感はどこにもないはずだ。
宮城県の方々はさぞガッカリされたようだが、横浜はまったくガッカリしていない。
小池さんに関しては少々皆さんをガッカリさせてしまった面があるだろうが、それでも小池さんは周到に手を打っているのがさすがである。
2020年東京オリンピックの競技会場の見直し問題については結局0勝3敗だ、と言われてしまうような結果になってしまったのだが、しかし、小池さんは一般の方々の間に期待外れ感、ガッカリ感が拡がらないように、ついに新党結成をそれとなく臭わせるような発言をしたようだ。
希望の塾の塾生約4000人の8割、3000人がいずれかの選挙に立候補する意思がある、などということを昨日の記者会見で公表した。
30人でも300人でもなく、実に3000人だ。
単に勉強するだけでなく、自分で選挙に出る意思がある人が、希望の塾には3000人も集まっているのが本当なら、やり方次第では希望の塾は新しい政治のうねりを作り出す原動力になる。
既成政党、現職の議員の皆さんにとって脅威のはずである。
3000人が本当に選挙に挑戦するようだと、来年以降は大変な選挙の年になる。
話半分にしても1500人だ。
まあ、これからどういうことになるのか分からないが、選挙を目前にしている人たちにとっては大変なことである。とても小池バッシングをやっている暇がなくなることは確かだ。
小池さんは、それなりに手を打っている。
さて、安倍さんの次の一手は何か。
どうも大した手を打っているようには見えないのだが。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年12月17日の記事を転載させていただきました(タイトル改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。