民進党の蓮舫代表が記者会見で「私自身は、SNSは可能性のあるメディアだと思っている。そこはある意味、健全なメディアがつくり出される文化、可能性もあると思っているので、ある意味、中傷的なもの、事実に即さないもの、あるいはウソに類するものが流れることに対しては、非常に残念だということは付言する」とご立派な発言。
しかし、ネットを使って一方的に嘘だらけの弁明をしたのは誰だったのか。12月21日発売の拙著『蓮舫「二重国籍」のデタラメ』(飛鳥新社)では、時系列でいかに蓮舫さんの対応がその場しのぎでいい加減だったかを明らかにしているし、アゴラの新田哲史編集長の「蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? – 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗- 」(ワニブックスPLUS新書)でもそのへんは分析済みだ。
たとえば、アゴラの記事でも私は、「日本旅券、嫌だった 蓮舫氏、朝日新聞で発言の過去」(9月8日)でFacebookでの蓮舫さんの弁明、「話題の蓮舫氏Yahooインタビュー完全解説」(9月13日)で蓮舫さんがYahooニュースでジャーナリスト・野嶋剛によるロングインタビューで語った内容を、それから「ハフィントンポスト蓮舫氏インタビュー解説」(9月13日)で、ネットで蓮舫さんが流した嘘だらけの発言を詳細に分析して追い込んだ。
多数のフォロワーをもつ蓮舫さんのFacebookや、Yahooニュース、ハフィントンポストなどの巨大なネットメディアに対抗するのはたいへんだったが、内容の正確さで勝ったのである。
こういうブーメランが必ず返ってくる弁明をどうしてするのか分からない。
今週は週刊新潮でTPP法案審議中の本会議場で書類入れで隠しながらスマホいじりをしている写真が掲載されていたが、もう少し学習効果を発揮して欲しいものだ。
また、安倍・プーチン会談について「日本側がプーチン大統領というかロシア側に経済援助を約束したようなもので」とかいったが、『経済援助』とかいう表現を野党第一党の党首が使うのは外交的儀礼に反するのではないか。また、安倍首相も蓮舫氏には言わせるだけ言わせてじっくり反撃に出ることが多いので、あまり思い切ったことは言わない方がいいように思う。