青山学院大学が箱根駅伝で3連覇を遂げた。
快挙である。
「青学陸上部は私が2003年に監督に就任した時は箱根駅伝の予選会さえ通過できない弱小チームでした。ようやく結果を出し始めたのは2009年。33年ぶりに予選会を突破し、総合8位に入賞して44年ぶりにシード権獲得。そして2015年に初優勝」
今を時めく青山学院大学だが、原晋監督が就任する前の青学陸上部はどうみても大したことがない陸上部だったようだ。
一人の指導者の登場で青学陸上部は劇的に変わったのだが、それでも6年の歳月は必要だったようだ。
勿論選手の素質もあったのだろうが、どんなにいい素質を持っていても、その眠っている素質を開花できるかどうかは指導者次第なところがある。
いい指導者に恵まれ、適切な指導を受けることが出来れば、素質がある人はグングン伸びるものだ。
原監督は、目標管理を重視したようである。
自分の頭で考えさせることに徹したようである。
自分の頭で考えて自分自身の目標を設定させ、その目標に向けてしっかり努力させる。
ああ、人を育てる仕事はどこでも基本は同じだな、と思っている。
監督やコーチや指導者があれこれ言わないと、自分の目標の設定も出来ず、動き出せない人がいる。
指示待ち人間にならないようにするためには、やはり本人に徹底的に考えさせることが大事なようだ。
私もその伝で行こうと思っている。
人を育てるには、やはりこれが一番いい。
何人もの若い弁護士を育ててきたが、私があれやこれや世話を焼いたのは、弁護士に成りたての3ヶ月から長い人で半年だけ。
後は、全部自分で考えながらそれぞれに自分の道を拓いていった。
見事なものである。
大学や大学院で教授になっている弁護士もいれば、それぞれの分野で一流と評価されるようになっている弁護士もいる。
政治の世界でも似たようなものである。
私の事務所にいた若い方々は、それぞれ工夫しながら自分の道を切り拓いていった。
区議会議員や市議会議員になっている人もいれば、いよいよ県会議員への道を歩もうとする人もいる。
自分で目標を設定し、自分の目標に向かってそれぞれに努力する。
これが、基本である。
さて、いよいよ本日、雄弁会で講義をすることになっている。
まあ、1回や2回の講義で何が教えれるわけではないが、参加者にとって何が大事か、ぐらいなことは教えて上げれるかも知れないと思っている。
雄弁会に参加予定の皆さんは、楽しみに待っておかれたらいい。
ペーパーテストの準備で時間を潰すよりは、役に立つはずだ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年1月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。