2016年も沢山の映画たちが、スクリーンを様々な色に染めてくれました。心に残る名作から、泡となって砕け散った駄作まで、2016年の映画界もにぎやかでした。
そんな可愛いコたちに優劣を付ける、非情な作業がこの極めて私的なベス・ワス映画選び。ただし、ブログで付けた点数通りにはならないところがミソ。鑑賞してから長い時間をかけて、自分の中でジワジワと評価が上る作品もあるんですよね。もちろんその逆もありですけど。
カテゴリーは、ベスト、ワースト、アニメ、ユニークに分かれています。
◆ベスト・ムービー:外国映画部門
【1位】「レヴェナント:蘇りし者」
【2位】「PK ピーケイ」
【3位】「裸足の季節」
【4位】「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
【5位】「ハドソン川の奇跡」
【6位】「キャロル」
【7位】「歌声にのった少年」
【8位】「ヘイル、シーザー!」
【9位】「レジェンド 狂気の美学」
【10位】「シチズンフォー スノーデンの暴露」
(以下順不同)
「スティーブ・ジョブズ」「ルーム」「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」
「手紙は憶えている」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
「五日物語」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」
正直に言うと、2016年は、ダントツの1位というのが実はなくて…(悩)。いろいろ考えて「レヴェナント」にしたのは、やはり映像が抜群に素晴らしかったということと、必死すぎるレオの演技→悲願のオスカー獲得という流れを考慮して、1位としました。
◆ベスト・ムービー:日本映画部門
【1位】「シン・ゴジラ」
【2位】「セトウツミ」
【3位】「海よりもまだ深く」
【4位】「殿、利息でござる!」
【5位】「永い言い訳」
「シン・ゴジラ」はすさまじい情報量でしたが、それを上回る迫力と勢いがあり、ポリティカル・ムービーとして、大変見応えがありました。社会現象になる映画は、やっぱり力があると思います。ちなみに、1位は、スケールやメッセージ性を考えて「シン・ゴジラ」にしましたが、実は男子高校生のグダグダの会話劇「セトウツミ」が一番好きだったりします(笑)!
(以下順不同)
「湯を沸かすほどの熱い愛」「日本で一番悪い奴ら」
「ヒメアノ~ル」「海賊とよばれた男」
2016年の日本映画はアニメの勢いがハンパなくすごかったので、実写映画はまたしても影が薄かったイメージですね。それでも2016年の実写の日本映画は、かなり内容が良かったと思ってます。
外国映画、日本映画共に、順不動の作品は、惜しくもベストテン入りはなりませんでしたが、中身の濃い秀作や問題提起する作品が多かった気がします。それから、このカテゴリは比較的、マジメな作品をランキングしてます。楽しかったあの作品や、ブッ飛んだあの映画は、別のコーナーで登場するかも?!あ、アニメは別枠です、念のため。それにしても、女性が主役の映画、やっぱり少ないなぁ…(悩)。
「納得!」「私も感激しました」から「なぜ、あの映画が入ってないの?!」「これがなんでベストなわけ?!(怒)」などなど、ご意見、ご不満、どうぞお寄せくださいませ \(^▽^)/
次回は、ワースト・ムービー。お楽しみに~♪
この記事は、映画ライター渡まち子氏のブログ「映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評」2017年1月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。