4年後のことを考えると、若い人が今のうちに名乗りを上げてくれた方がいいのだがな、と思っていたが、ここに来て自民党(東京都連?)は千代田区長選に与謝野馨氏の甥と言われる男性を擁立することに決めたようだ。
候補者と目されている方の人と形や政治家としての資質などについてまったく存じ上げないので何とも言えないのだが、与謝野と言えば千代田区では相当の知名度がありそうだし、しかも年齢もほどほどのようだから、現職の千代田区長が如何に有能で、しかも小池さんの支持を得ていたとしても、選挙戦が激戦になることは必至である。
うーん、小池さんにとってちょっと難しい展開になってきたな、というのが私の第一印象である。
自民党もなかなかやるものだな、というのが私の率直な感想である。
もっとも、7月の都議会議員選挙の前哨戦だと認識している人が多いが、この区長選にはそこまでの意義はない。
仮に新人が今回の区長選で当選しても、別に小池さんの人気に影が差しているとか、自民党の都議団が勢力を盛り返しているということにはならない。
自民党都連のボスと言われる現職都議なりその後継者と言われる人に決して追い風が吹くわけではない。
結局は、候補者本人の資質や能力、掲げる政策の問題になるのだろうと思う。
東京都を預かる小池さんとしては、あくまで都民ファーストの観点からどちらの候補者に肩入れするのが適当か判断されるのがいいだろう。
都議会では何としても小池さんの味方なり仲間を増やして、安定過半数の議席を小池与党で占めなければならないが、区長の場合はどうしても都知事に陳情や要望をしてくる立場だから、誰が区長の椅子に座っても当面そう大きな違いはない。
まあ、皆さん、そのあたりのことはよくご存じのはずだ。
念のため。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年1月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。