新市場は安全なのか?基準値79倍と向き合う

川松 真一朗
豊洲市場 写真AC

さらなる衝撃を与えた豊洲新市場の検査結果(写真ACより:編集部)

おはようございます。東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

基準値79倍のベンゼン

さて、昨日は豊洲の「新市場」予定地における9回目の地下水モニタリング調査の結果が公表されました。既に各方面でニュースになっていますが、ベンゼンが環境基準値の79倍だという衝撃の内容でした。他にもシアンやヒ素も検出されたとの事です。しかし、専門家会議の平田座長も結果は信じられないという趣旨の事を話されていたので、ここは冷静に対応すべきであると考えます。

地上で生鮮食品を扱っても影響ない(専門家会議)

ただ専門家会議は「地上で生鮮食品を扱っても影響ない」ともしています。これが野菜畑だったら、こんなコメントは出せないでしょう。私は前々から言及していますが、環境基準と安全安心基準は似ているようで非なるものであります。つまり、由来は不明のままですが、地下水から物質が検出された事は間違いありません。しかし、それが人体に影響が即座にはないだろうという見解を専門家会議が示された事は重要です。あくまで今回の値を暫定値として、3月までに再調査をすると決めています。

安全安心は?

この件は冷静に考えなくてはいけません。経営面や6000億円以上という既に投資した費用を考えると一日も早くに「移転決定」をすべきなのは合理的です。ただ、ここまで都民のみならず日本国全体で注目が集まっている今は「安全安心」だという知事や東京都の宣言が必要になるのも当たり前です。

今、一体、新豊洲の広大な土地で何が起こっているのか?そして、もし移転となった場合に同地で扱う生鮮食品は安全安心なのか?等々を慎重かつ迅速に、都民・国民の皆様へ提示していかなければなりません。

調査方法は

一つ気になるのは、今回の9回目調査について1~8回目とは別の民間機関が担当したとの事です。このため調査手法などを確認するとともに、今後は都環境科学研究所と民間機関2社で実施することにしています。この辺りの採水方法はどうだったのか?も含めて私達は黙々と都民益の為に働くのみです。


編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年1月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。