ファッショニスタが注目したのは、トランプ米大統領の演説ではなくファースト・レディの華麗なる装いでしょう。
共和党全国大会ではロクサンダ・イリンチックの純白スーツ、第3回米大統領候補討論会ではグッチのブラウスで夫を後方支援してきました。スロベニア出身で母国語をはじめドイツ語やフランス語、イタリア語など6ヵ国を操る元モデルですから、どんな着こなしで登場するのか話題になっていたものです。
では早速、就任式のスーツからご紹介しましょう。前述のイベントでは海外ブランドを着用したものの、就任式ではラルフ・ローレンのセットアップをチョイス。さすがに「米国第一(America First)」、「米国製品を買い、アメリカ人を雇用せよ(Buy American, Hire American)」と提唱する米大統領の夫人が海外ブランドで身を固めてはシャレになりませんからね。
世間では、メラニア夫人がケネディ元米大統領夫人を真似たと大騒ぎ。
ちなみに、ミシェル前大統領夫人はJ・クルーをはじめ手頃な米国ブランドをお好みとされてきましたが、今回はナルシソ・ロドリゲスの紅色ドレス身にまといます。振り返れば2008年の米大統領選挙当日や最後の演説の時にも、同ブランドをピックアップしておりお気に入りなようです。
過去のファースト・レディのファッションは、こちらをご覧下さい。
メラニア夫人に話を戻して。
就任式パーティーでは打って変わってフランス人のフリーランス・デザイナー、エルヴェ・ピエールのオフショルダーのドレスで会場を沸かせました。
同氏は声明で「僕は20年にわたって全てのファースト・レディのドレス製作に携わってきて、本当に幸運だ」と高ぶる気持ちを明らかにしています。ただ、過去をひも解いてもに彼の名前は出てきていません。それもそのはず、ピエール氏はヒラリー夫人の時にオスカー・デ・ラ・レンタ、ローラ元大統領夫人(ブッシュ息子の妻)とミシェル元大統領夫人の折にはカロリナ・ヘレラに務めていたんです。
艶姿を披露したメラニア夫人から、スポットライトを奪った方が存在します。長女のイバンカ・トランプ氏かと思いきや、まさかの伏兵ケリーアン・コンウェイ氏。米大統領選挙終盤に選対本部長として頭角を現し、米大統領顧問に就任したアノ人物です。
それでは、ご覧下さい。
”星条旗を永遠なれ”をモチーフとした出で立ちは、ご自身いわく”トランプ革命軍(Trump revolutionary wear)”風なのだとか。
こちらのウールコートは、イタリア名門ブランドのグッチです。お値段は3,600ドル也。メラニア夫人もご愛用の同ブランド、トランプ政権メンバーにまで援護射撃され売上倍増でしょうか!?
(カバー写真:Youtube)