テロ等準備罪。ようやく自民党内の議論が煮詰まってきた

自民党の法務部会でどの程度の議論が行われているのか心配していたが、どうやら自民党の中でも議論が湧き起こりつつあるようだ。一昨日の自民党の法務部会でテロ等準備罪関連法案について異論が噴出した、とある。

結構なことである。
歌を忘れたカナリアではないが、最近の自民党では党内での自由な議論が不足しているようで、特に若い国会議員から声が上がりそうにないのが不安だった。

所属議員の数は多いが、大体は採決の時に賛成の挙手をすればいいだけの採決要員で、碌に法案の審議が出来ない国会議員ばかりということになったら、自民党の国会議員は何のために国会議員になったのか、ということになってしまった。

法案の実質的な審議に参加しない、いや、参加できないような国会議員にはそもそも国会議員の資格がない、とさえ私は思っている。
自民党の法務部会で何の議論も起きなかったら、自民党を見捨てるところだった。

まだこれからどうなるか分からないが、とにかく自民党の中で真剣に議論が戦わされるようになったことはいいことだ。上手く運べば、私のところにも話を聞きに来るはずだ。

3人寄れば、文殊の知恵という。
自分たちだけで決めないで、まずは色々な人の話を聞いてみる、くらいのことはした方がいい。他人の話を聞いたうえで、その意見を聞くかどうかは別に判断すればいい。

とにかく、様々な意見に耳を傾けるくらいの丁寧さと慎重さ、周到さが必要だろうと思う。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年2月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。