ネットで話題の「小松菜メタルロック社歌」
ここ最近、テレビにもよく取り上げていただいてますが、弊社の「社歌」がネットでも結構話題になっているようです。まずはこの動画をご覧ください。
演奏しているのは、弊社取締役の長山衛もギタリストとして参加しているメタルバンド「オリンポス16闘神」。弊社主力商品の小松菜は鉄分が豊富なことから、長山が「メタルロックを聴かせながら小松菜を育てたら、鉄分が増えるかもしれない」と、ぶっとんだアイデアで始めてみました。
残念ながら期待したほどには、味や鉄分が劇的に変わりませんでしたが(苦笑)、すごく話題になって注文も増えています。野菜づくりに魂を込める僕たちの思いや、なによりも楽しく農業に取り組んでいるスタンスに興味を持っていただくきっかけになればうれしいです。
そんな感じで、おかげさまで、たくさんのメディアから取材されるようになっていますが、初めて取材に来る記者さんやディレクターの皆さんに必ず聴かれるのは「ヤンキーが農業に向いているのか?」というご質問です。
農業もヤンキーも義理人情や礼節は大事
前回も書きましたように弊社では、インターンの募集条件も「タトゥーOK」「根性焼き跡OK」「パンチパーマ優遇」といった振り切った内容で出しています。ふざけているようにも見られそうですが、僕自身は「元ヤン」は農業も含めて、ビジネスで成功する資質をもっていると思います。
なんといっても農業は体力と根性が必要ですが、義理人情も大事です。僕自身、農家になるときは、販売と物流の経験しかなく、地元のベテラン農家に弟子入りしてみっちり教えていただきました。困った時はライバルでも助け合うことはありますし、上下関係や礼節を重んじています。良くも悪くも、ヤンキーも先輩後輩の関係はしっかりしています。
あと、農家はトラクターや田植機といった農機具も扱いますが、メンテナンスも含めて機械が好きでないと務まらない面もあります。僕だけでなく、ほかの元ヤンたちを振り返っても、バイクや車の改造とかで機械いじりが好きだった元ヤンなら、ハマりやすいと思います。
ビジネスに向いている(?)ヤンキーはこんな人
ヤンキーマインドはビジネスにも通じるところは多くあります。ただし、やんちゃなことをしている人、全員がビジネスに向いているというわけではありません。2月発売の拙著「組織は人 元ヤン農業法人の鬼アツ経営論」(洋泉社)で詳しいことは書きましたが、強気一辺倒で相手が誰彼構わず、ケンカしちゃうタイプは難しいです。
大事なのは空気を読む感覚を持っているかどうか。10代の頃、車を乗り回してやんちゃをしていましたが、その時でも本当に危ないと直感することがあれば、逃げ足は早かったです(笑)
いまでも「この仕事はヘンな臭いがするぞ」と思ったら、うまく方向転換します。僕は大きなチームに参加している時は「中の下」くらいのポジションでしたが、その意味では、同じ元ヤンでもチームのトップより、真ん中くらいの人間は、組織の運び方も自分の立ち回り方もわかっている気がします。
押してもダメなら引いてみることが大事なのは、ビジネスもヤンキーの世界も同じなのです。