今日は、いろいろあって疲れました、が、新たなスタートをきる端緒にしたいと決意を新たにしています。何が疲れたかと言えば、民進党の審議拒否で準備してきた憲法審査会の討議が中止となったこと、そして新たなスタートというのは、党勢拡大に向けてますます「本音で勝負」していこう!という決意です。
報道されている通り、昨日の衆院厚労委の採決を巡る民進党の言いぐさは最低で、総理に通告外の質問をするのは議員の「発言権」であって委員長の差配に従わなくてもいい、と主張。私の議事録を再三にわたって削除し、懲罰動議を4度出し、私の質問時間を二度も削減した民進党が、どの口で言っているのか。
まあ自民党も自民党、民進党と戦うなら最後まで戦って、今日の本会議も憲法審査会も自公維の三党で開催すればいいのに、それはしない。当にコップの中の争いであり、情けない限りです。私たち維新は、そろそろ古い小さなコップの外に出て日本の国益を巡る政策論議を徹底的に深めたい、そう考えています。
今日の審議拒否に私が取り立てて異議申し立てをしているのは、それが憲法改正に向けた審議の障害になったからです。本日の憲法審では維新が公表している憲法改正原案の柱の一つ「国と地方の関係」について議論を深める予定でしたが、民進党のわがままのために5分で切り上げざるを得なくなったのです。
もう民進党はぐちゃぐちゃです。中央公論に憲法改正私案を公表し党代表代行を辞任した細野豪志氏は散会後、私に「(憲法審で発言する)準備していた(のに中止となり残念だ)」と仰いましたが、そもそも憲法改正反対で参院選を戦った民進党という船で思いを遂げようという発想自体が民主的でありません。
一方の前原氏もいい加減です。細野氏の私案公表に「意見は党の憲法調査会で言う(べき)」と批判し、細野氏から「手続き論ではなく改正案の中身にご意見を」と切り返されていました。前原氏が手続きを重視するなら、2/3阻止を掲げて敗北した参院選の結果を尊重し、憲法改正の発議に協力すべきです。
民進党の中のことは知りませんが、国会そして国民に迷惑をかけないでいただきたいと思います。そもそも憲法論議を政局から切り離すのが中山太郎会長率いる憲法調査会以来の伝統です。今夕開催された審査会の幹事会で私から民進党の武正、辻元両幹事に、我儘はいい加減にせよ、と迫りましたが梨のつぶて。
結局、政治は数。いくら主張しても国会の過半数を制さなければ何も実現できません。そして数を得るためには国民の支持が必要です。大きなご支持を得られるよう、党として外交安保、マクロ経済、社会保障はじめ骨太な政策の柱を改めて打ち立て、保守系二大政党を実現する、そう決意を新たにした次第です。
編集部より:この記事は、衆議院議員・足立康史氏の公式ブログ 2017年4月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は足立氏のブログをご覧ください。