「斧入れて香におどろくや冬木立」
バラエティ番組「プレバト」で有名な歌人・夏井いつきさんは、中学校時代に、与謝蕪村のこの句に出会い、鼻の奥がつーんとなった。鳥肌が立ったそうだ。
夏井いつきさんは、東京などで全国に発信する仕事が増えた今も、「松山在住」。著書の肩書にも、「松山在住」を冒頭に掲げる。そこに、夏井さんと、そして正岡子規などを輩出した「俳都松山」の魅力を感じた。
五・七・五の十七音からなる俳句は、世界最短の定型詩とも言われる。厳しい制約があるからこそ、美しく、力強いものを生むことができる。
3月までの特別職の副町長(地方創生担当)時代と比べて、課長になった今は、さまざまな形の制約があるのは事実。しかし、制約があるからこそ、より大きな成果を生み出せるのかもしれない。
およそ世の中の発明やイノベーションというものも、不便や制約から生まれてきた。だからこそ、制約の状況を楽しみ、その中で考え抜いてみたい。
俳都 松山にて
<井上貴至のプロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html
<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち」
学生・卒業生への熱いメッセージです!
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68581524.html
<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68619160.html
編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年4月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。