フランスの放送局が投票終了の日本時間午前3時に発表した出口調査ではマクロンが66%前後を獲得して当選する見込み。投票率はやや低迷したが関係なかった。“隠れルペン”支持者など元々いるはずもない。
ルペン当選の可能性など蓮舫が首相になるより遙かに低かったが、最後のテレビ討論での惨敗が決定的で、40%を取ったら勝利という党内からの敗戦処理的願望発言もはかない希望だった。
勝負の行方は分からないとか、投票率が低いとルペン有利とかいっていた馬鹿はフランス政治を語るのは止めた方が良い。
マリーヌ・ルペンが勝つかもしれないとか、接戦になるかもしれななどとデマを流す人もいたが、フランス政治に対する無知か、アングロサクソンの欧州懐疑主義の願望か、ユーロなどの相場を攪乱して一儲けしようとした人に踊らされたのかどれかであって、まったく馬鹿げていた。
世論調査どおりの結果になることに疑いはないと断言したのはほとんど私だけ。フランス専門家も投票率が低いと接戦もとか大勢に流された専門家にあるまじき論評をしていた。恥ずかしくて新聞やテレビで解説など出来ないはず。まず謝れといいたい。
意外にまっとうだったのは、ルペン支持の杉田水脈前代議士くらいで、「ルペン当選を望むが期待はできない」と願望に流されない冷静な現地レポートをしていたのが称賛に値する。
勝利のお祝いはルーブル美術館中庭で行われる予定で続々と市民が集まっている。
首相には、フィガロ紙のアンケートでは、以下の順位となっている。とりあえず並べておく。
最有力は中道派の重鎮でいち早くマクロン支持を表明したバイユー元教育相、社会党員だが国民的に信頼度が高いルドリアン国防相、マクロン新党幹事長のリシャール・フェラン、リヨン市長のジェラール・コロン、野党系のグザビエ・ベルトラン元厚相、アンヌ・マリー・イドラック元通商担当閣外相(野党・女性・ENA)、ボルロー元蔵相、元予算相のヴァレリー・ペクレス(女性、野党、ENA)、ベルトラン・ドラノエ前パリ市長、エストロジ元産業担当相、ブルーノ・ルメール元農相、ナタリー・コシュースコ=モリゼ元環境相(野党・女性・ポーランド系・環境派・理工科学校)、ニコール・ノタCFDT事務局長(女性)、ティエリ-・ブルトン元経済財政相(野党)、ラガルドIMF専務理事。