あれれ、週刊新潮の“暴走”ぶりがおかしいぞ

早川 忠孝

「週刊文春」「小池知事」関連で話題の週刊新潮(5月25日号)の中吊り広告より(編集部)

編集長が変わったせいだろうが、週刊新潮の暴走ぶりが目立つ。

文春砲を意識するあまり、週刊文春の向こうを張ってあちらこちらに攻撃を仕掛けているようだ。

新潮というくらいだからもっと慎重にやればいいのにと思うが、今週の週刊新潮はどうも狙いを外しているようである。

週刊文春が週刊新潮のスクープ潰しに走っていた、などと大騒ぎされても、滅多に週刊誌を買わない私などは、何、それ、ぐらいな感じで、結局週刊誌は買わない。
精々が、もっとやれ、もっとやれ、と外野席から囃し立てるぐらいで、本当は何の興味もない。

もっとも、おやっ、という記事が今週号の週刊新潮に載っていたことは載っていた。
これが本当だったら、大変なスキャンダルだぞ、うん、これは本物のスクープだ、と思うような記事である。

偶々地下鉄の吊り広告を見て、どんなことが書いてあるのかしら、と週刊新潮を買って確かめたくなったのは事実だ。

吊り広告には、小池さんの顔写真を載せたうえで、「小池都知事は公金1100万円を横領した!」と大見出しが躍っていた。えっ、と驚くような見出しだが、目を凝らしてよく見ると、小池都知事の大きな白抜き文字の右下に小さく「都民ファーストの会代表」という文言が付記されている。

週刊新潮が本当に暴走し始めたことが、この広告で一目瞭然である。

如何にも売らんかな、という魂胆がミエミエの広告だが、こんな形で販売部数の拡大を狙わざるを得なくなった、というのだから、週刊新潮が相当行き詰っていることが明らかだ。

都知事の公金横領ともなれば、大変なスキャンダルである。

いくら小池潰しを画策している人でも、ここまでのことは想定していなかったはずである。

あれれ、週刊新潮が自爆してしまったぞ。

私は買わないが、興味があったら買われて内容を確認されたらいい。
ゲンナリされるはずである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年5月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。