鬼の首をとったかのように語っているが、私は何も困らない。もっというと、「マジ老害だと私も思うよ」と言うが、最近の私の悩みは、老害度が足りないのではないかという自分自身に対する疑問であり。つまり、何も痛くないわけだ。小学校の頃、喧嘩でスピニング・トーホールドをかけようとしたら、廊下で滑った上に、顔面蹴りを食らったことを思い出した。
そういえば、イケダハヤトという人がいたなということを思い出した。まあ、私の周りに彼の友人・知人はいるけれど、接点がないので、まったく利害関係はない。アウトオブ眼中というやつだ。
いや、別に高知県在住の方はいったん置いておいて、やや真面目な話をすると、人間関係においても、情報収集においても、「誰と付き合うか」「どんな情報と接するか」という選択は極めて大事なわけで。
私が人間関係においても、情報においても、ストレスがあまりない生活をおくることができているのは、誰と付き合うか、仮に諸事情で合わない人、苦手な人と接せざるを得ないとしても、距離の置き方がわかっているからだ。
人間関係は広げようと思っていない。情報源もネットは最近は本当、読まなくなり。新聞7紙、一部の雑誌、そして本に絞るようにしている。あるいは、信頼できる人から聞く話とか。
より話を広げていうと、ちょっと人から嫌われても、それこそネット上でブロックされても、死なないし、人生において損することはない。
まあ、でも、こうやって社会の分断、断絶が進むのだろうな。
目の前の人と、自分がこれだと思った情報源を大事にしようぜって話だ。うん。
最新作の6章では、そういうキモチイイ生き方についても触れているのでチェックして欲しい。
そういえば、ちょうどメルマガの人生相談コーナーでイケダハヤトが話題になっていた。転載しとくぞ。メルマガも登録、夜露死苦な。
Q.ブログ+コンサルで食うにはどうすればいいですか?
常見先生、こんにちは!私は今、人材派遣会社で営業をしています。常見先生も人材ビジネス出身ですよね。ご存知のとおり、仕事はきついです。ここで人生が終わっちゃいけないなと思っています。将来、独立したいと思っています。
少し前の常見先生は、執筆・講演とコンサルをされていましたよね。私も、人材ビジネスの経験を活かしたコンサル業と、執筆、講演で食べられたらなと思っています。いや、よりストレートに言うと、ブログ+コンサルで生きていけたらなと思うのですが。以前の常見先生のような働き方をしたいのです。
常見先生がお嫌いな地方在住の某プロブロガーみたいになりたいと言っているようで、非常に失礼かと思うのですが。私の考えは甘いでしょうか。
ペンネーム:ステマスイッチ 25歳 男性
A.稼ぐこと、食べることに焦らないのがコツかなあ
なんというか、意識高い系20代にありがちな、相手に気をつかっているようで、しっかり失礼な質問、ありがとよ。まあ、こうやって大人になっていくんだろうな。
いや、とはいえ、面白いテーマなので、この件、真面目に返信するね。
結論から言うと、「ブログで食べる」にしろ「コンサルで食べる」にしろ、「食べる」「稼ぐ」ってことを焦らない方がいいかなあ。いや、要するにこれって突き詰めると、会社を辞めてフリーランスになっても食べられるかという話だと思うのだが。
「そんなに甘くないし、でも、食えないわけではない」というのが真相かなあ。
ここで大事なのは、何をやりたいではなく、何だったら相手がお金を払ってくれるレベルなのかという話だったりするのだよね。
私の座右の銘なのだけど「頼まれる仕事は天職」なのだよね。会社員時代も、フリーランスになってからも、そして大学の教員をやっている現在も、この言葉を大事にしている。
だから、独立した初期段階は「断る力」なんて言わず、「断らない力」でトコトンやってみるといい。もちろん、健康には気をつけなくちゃだけど。仕事にまみれる中で経験値もたまるし、人脈も広がるし、得意不得意が見えてくる。
あと、誤解なきように言うと、私はネット媒体の仕事でそれなりに稼いでいるけれど、ブログでは全然、食べることができていない。月間せいぜい4~5万PVだぞ、私のブログって。
もっとも、とはいえ、収益には貢献している。どういうことかというと、アフィリエイトの収入というよりも、ブログに書いていることがキッカケで、執筆や講演の依頼を頂いたりするのだよね。このエントリーを膨らませて1冊書いて欲しいとか、このテーマで講演をして欲しい、とかね。主張し続けていると、私のスタンスとか言いたいことをわかっている人からの依頼が増えるので、ストレスも少なくなる。
ブログに連絡先を書いているので、仕事の依頼もここに載せているアドレス経由できたりする。
まあ、でも12年、前身も含めると17年やってるからね。趣味の一つなんだよね、これは。絶対に政治家になりたくないのは、ブログに好きなことを書けなくなるからだったりする。
「ブログで食べよう」って頑張りすぎると疲れるので。私はここで疲弊したくないわけだ。だから、そこそこで楽しくやっている。自由に書けるのが何よりだし。
君の場合、そもそも会社にいる意味も、独立しようと思っている意味も、いったん立ち止まって考えるべきだと思う。まあ、もろもろ考えすぎずに、まずは自分にできることを考えてみよう。
どうでもいいが、クリームあんみつ食べたのに、写真とるのわすれちゃったぞ。いや、モノの写真はとったのだが、可愛らしく食べている写真を撮り損ねた。楽しみにしていたみんな、申し訳ない。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年5月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。