スウェーデンが国全体をAirbnbに登録！

スウェーデンの公式観光機関が、世界最大手のコミュニティー主導型マーケットプレイスを運営するAirbnbと提携し、国全体をAirbnbのリストに掲載することを発表しました。

つまり、スウェーデンでは、原則として、どこでも泊まることができるいうこと。すごい！

憲法で「自然享受権」が保障されたスウェーデンの気概を感じます。

北欧と言えば、日本では、高い連帯感（Trust each other）に基づく高福祉高負担の側面ばかりが注目されますが、政府が、農業や自然エネルギーなどの勝てる分野に、積極的な投資を積み重ねてきました。

「新しいものへの投資は行政の責務」、昨年、対談したデンマークの市長が繰り返し言われていたことです。今回のAirbnbへの掲載も、そうした一環。観光を戦略的に強化するという意思の表れです。

翻って、日本は、既存の旅館業を圧迫する等の理由で、まだ民泊の活用も十分に進んでいるとは言えません。

でも、それって、「寿司屋の大将が、素人は家で手巻き寿司を握るな」というようなもの。

おもてなしだったり、安全面だったり、食事の美味しさだったり、雰囲気の良さだったり・・・、自信があるならば、素人の参入は怖くないし、利用者の棲み分けができるはずです。そして、新しいマーケットやビジネスチャンスが生まれます。

逆に、補助金や規制で守っても、世界的な競争力はどんどん失われてしまいます。

何を伸ばすべきか、考え抜き、やり抜くことが大事では、ないでしょうか。

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち」
学生・卒業生への熱いメッセージです！
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68581524.html

<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68619160.html

編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長（総務省から出向）、井上貴至氏のブログ 2017年5月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語～井上貴至の地域づくりは楽しい～』をご覧ください。

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