蓮舫…いや、民進党が本当にオワタと思った日

民進党サイトより

きょう(6月1日)は、小池百合子氏が率いる都民ファーストの会が初の党大会をやるが、朝からSNSを眺めていたら、目を疑うような、それも小池新党とは全く好対照な政界ニュースを2本見て暗澹とさせられた。まず、これだ。

民進、加計問題巡り特区廃止法案提出へ:日本経済新聞

昨夜ウェブ配信されていたらしく、それなりのボリュームの記事に見えるが、けさの日経本紙では、ベタ記事未満の情報スポット扱いのレベルだ。

紙面だとこんなショボい扱い…(6月1日、日本経済新聞朝刊)

ウェブでニュースを読むのが当たり前の時代とはいえ、紙の新聞の良いところは天下の新聞社がどの程度のニュース価値なのか、扱いをみれば一目瞭然というわけで、あまりにもバカバカしい、加計問題追及・安倍政権倒閣の「ためにする」法案のようだ。

法案がウェブでアップされてないから、中身はわからないが、おそらく、民主党政権時代の特区より、政権による意思決定の中枢化、トップダウン型への切り替えを進めた(それこそ民主党が目指した「政治主導」)現在の国家戦略特区制度を止めるということなのだろう。であっても、そもそも、意思決定の遅さなどに欠陥があるから、自民党はいまの制度に変えた経緯があるのではないか。

では、現在の特区を辞めてどんなものを作るというのか。ボトムアップ型に戻すのか。このみずほ総研の資料でも指摘するように、「各府省が規制緩和に消極的な場合もあり、当初期待されたほどには進んでいません」という後退したものを作ろうとでもいうのか。

どうせ本気で通るはずもない、通す気もない、炎上マーケティング狙いだが、しょぼすぎて話題にならないどころか、あまりのお粗末さに、行政とのルール調整にしのぎを削っている民間企業で働く一般国民からみれば、失笑ものでしかない。なぜ、そんなこともわからないだろうか。

今後、民進党から出馬する候補者が「規制緩和を推進します!」と訴えたところで、「てめえ、できねえーくせに」と、またブーメランが刺さるんじゃないか。

そして、看過できないのがもう一つの記事だ。お粗末というより、これは、一緒に加計問題で“共闘”する朝日新聞こそ、人権を大事にするリベラルメディアらしく、大々的に取り上げるべきではないのか。

【加計学園】民進・蓮舫代表、安倍晋三首相と「同じ空気を吸うのがつらい」 辻元清美氏は「アベトモファースト」党会合が悪口大会に – 産経ニュース

民進党の蓮舫代表は31日の党会合で、学校法人「加計学園」(岡山市)問題をめぐり、安倍晋三首相が知人の学園理事長との関係を追及されていることを念頭に「(国会の)委員会で同じ空気を吸うのがつらい」などとあてこすった。(太字は筆者)

安倍さんと「同じ空気を吸うのがつらい」って。。。産経新聞はまだ「悪口大会」とソフトに書いているが、これ“ヘイトスピーチ”じゃないの?

記者の切り取り方もあるにせよ、少なくともコメント部分が「」でくくられているので、本当に話したか、そういう趣旨の話をした可能性は高い。蓮舫氏のワーディングのヤバさはすでに世間で定着して久しいが、前後の文脈があったにしても、小学校でいじめっ子が、いじめられっ子をばい菌扱いする「エンガチョ」と同じではないか

千と千尋の神隠しに出てきた日本古来の謎風習「エンガチョ」とは? – NAVER まとめ

記事を読むと、辻元氏もその場で同調していたように思える。辻元氏も辻元氏だ。彼女については、保守系議員に悪影響をもたらしているのではないかという意味で、私の周囲では「腐ったリンゴ」扱いする向きもあったが、それでも保守系論客である勝谷誠彦さんや、山本一郎あたりに応援はされていて、私自身も彼女が国交副大臣の時の仕事ぶりは悪くないと思っていただけに、一瞬でも見込みを持ったものの、やっぱりねというか…。あぁ。

蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? - 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗 - (ワニブックスPLUS新書)
新田 哲史
ワニブックス
2016-12-08