週刊ダイヤモンドの言う通り「不動産はワナだらけ」

今週の週刊ダイヤモンドは第一特集が「不動産投資の甘い罠」。不動産で失敗した人たちの事例を前半に紹介。後半で「勝ち組」の人たちが秘訣を紹介という構成になっています。

不動産投資といっても、その投資対象は様々ですし、うまくいくいかないの要因にも個人差があります。株式投資で儲ける人がいれば、心配して一文無しになる人もいるのと同じです。「不動産というものは・・・」と一般論で語ることには意味が無いのです。

しかし、やってはいけない不動産投資というのは存在します。例えば、相続税対策でニーズのない場所にアパートを建ててしまう。賃貸ニーズがそもそもないのに無理やり賃貸住宅を建てても借り手は見つかりません。サブリースという建設業者が家賃保証するような仕組みで、収支を計算し、途中からハシゴ外しされてしまえば、価値の無い建物が残るだけです。

1棟ものでも高利回りに惹かれて中古の物件を精査しないで購入し、後から多額の修繕費用が必要になって、売却せざるを得なくなるケースもあります。また空室率が想定以上になってキャッシュフローがマイナスになってしまって、売却しようと思っても売れなくなってしまい、大幅な損切りになってしまった人もいます。

ワンルームマンション投資で失敗している人もたくさんいます。多くは新築物件を高値で購入してしまい、毎月のローンの持ち出しに耐え切れなくなってしまった人です。

このように不動産投資にはリスクがあります。週刊ダイヤモンドが特集するくらい「不動産はワナだらけ」なのです。だから、このような特集記事を読んで、不動産は危ないと思う人は、これ以上不動産と関わらない方が良いでしょう。

世の中には、せっかく知識を得ても実践しない人や、やったことも無いのに批判しかしない人がいます。でも、いくらお勉強しても、批判をしても、残念ながら自分の資産が増えることはありません。だから、そんなことに時間を費やすのは、もったいないと思うからです。

人生には「お勉強」や「批判」よりもっと楽しく、有益なことがたくさんあります。

■ 毎週金曜日に配信している無料メルマガ「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスを登録するだけで、お金を増やすためのとっておきのヒントをお届けします。

■ 累計17万部となった「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年6月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

【おしらせ】資産デザイン研究所が、8月26日に開催する第6回「世界の資産運用フェア」で、池田信夫、渡瀬裕哉さんがゲストとして登壇します。詳しくはこちらをご覧ください

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。