東京都知事選挙のときにアゴラに「都知事は相乗りでないと五輪開会式直前の選挙に」(2016年06月20日)という記事をかいたことがある。
知事や市長が任期満了で辞めた場合には、公職選挙法によって、普通は2週間ほど前に後継を決める選挙があって、余裕をもって初登庁ということになる。しかし、現職が死んだとか辞職した後の選挙では、当選した新知事はほとんどすぐに登庁し仕事を始め、任期は選挙の日から4年間である。
4年後の知事選挙は、任期満了日の30日以内に投票になる。具体的には7月4、11、18日のどれかであり、その17日以上前に告示だ。
そして、7月24日にオリンピックの開会式、7月31日に新知事初登庁、閉会式は8月9日である。6月下旬から7月の半ばまでが選挙期間である。
そのあたりを考えると、小池知事が任期満了を待たずに2020年のはじめに辞職して選挙にしたらといいたいところだが、現職が辞職して当選した場合には、再選されても残存任期だけということになっているから意味がない。
そんなわけで法律改正するとかすれば別だが、五輪直前の選挙は不可避であり、そこでは、スキャンダルなどよほどどうしようもない状況でなければ、小池知事の再選は間違いない。
であれば、この都議会議員選挙は、小池再選を既定路線として行われているといっても過言でない。
その意味で、自民党が是々非々という以上に反小池に踏み込んでないことは賢明だと思う。本当は、もう少しおだてておいてもいいんでないかと思うが、現場ではそうもいかないのだろう。
そして、選挙結果は、小池再選で五輪を迎え、その翌年に都議会議員選挙があって、そこで本当の意味で小池都政への評価がが問われるということになりそうだ。
また、どこに投票すべきかといえば、小池再選を前提に、チェック機能をより重視するか、小池知事が好きなようにやれるようにするべきかなど考えて決めるべきだろう。
ところで、テレビをみて、ひとつ気がついたのは、各党を紹介するとき、現在の議席数を基準にせざるをえないから、自民、公明、共産、民進、小池ファースト(冗談です)とかいう順番になることだ。
これは存外に小池ファーストにとってやりにくいかもしれない。しかも、自民党はソフトな下村氏が先頭に立つので、だいぶ悪いドンイメージを払拭できる。