自民党候補者のピンチを救う力が小泉進次郎氏にあるだろうか

早川 忠孝

内閣府サイトより(編集部)

小泉進次郎氏一人が応援に駆け付けたとしても、まず、今の自民党の劣勢を立て直すことは出来ない。

一度ぐらいは都議選の応援に入るのだろうが、応援入りが今週の金曜日か土曜日ぐらいだと既に大勢が決している頃だから、マスコミもそう大きく扱うわけにはいかない。今回の都議選に関しては、小泉進次郎氏は大して役に立たないと思っておかれた方がいい。

小泉進次郎氏が選挙戦の最初から最後まで必死に都内を駆け回ると、小泉進次郎氏の日々の動静を追っかけるようなメディアが現れただろうが、横須賀市長選のお返し程度の選挙応援では、瞬間風速がちょっと上がった程度ですぐ元に戻ってしまう。

安倍総理の個人演説会での応援演説もお詫びから入らざるを得ない状況だから、小泉進次郎氏の応援演説も激しい戦いを戦っている陣営の気勢が上がるようなものにはならないはずだ。

さすがに小泉進次郎氏が罵声を浴びるような場面は出てこないだろうが、小泉進次郎氏は自民党とっておきの切り札だから、とっておきの切り札のイメージダウンになるようなことは、避けておいた方がいいだろう。

自民党の候補者の方々は、今回の選挙では、浮動票や公明票に頼らない選挙に徹するしかありませんね、というのが私の見立てである。

それでも勝ち抜ける人は、本当に力のある人である。
小池さんは、選挙が終わったら、そういう人も味方に付けるような懐の広さを示された方がいいだろう。
選挙が終われば、ノーサイドである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年6月26日の都議選関連記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。