大分県臼杵市の野津地区は、住民主導のグリーンツーリズムの先進地。
全国から、海外から、リピーターが後を絶たない。
久しぶりに、自慢の農家民宿で、臼杵の前市長後藤國利(ごとうくにとし)さんと、後藤市長が採用し育てた職員の皆様と懇親した。
さまざまな話題の中で盛り上がったのが、後藤市長の「一芸あり採用」。
単なる一芸だけ採用ではない。
筆記試験、面接に加えて、最後は一芸という流れだ。
「あなたが、得意なことを教えてください。」
「どれくらい上手いですか。」
と質問した後、市の中で実際にその道に精通している人がその能力を図るという。
「実は、一芸の良し悪しを見ているわけじゃないんです。嘘をつかないかどうか。多くの人は自分の能力を水増しして、あまりできないこともできると言ってしまう。そういう人には公務員になってほしくない。」
あるときは、最終面接で、サイクリングが得意とPRする人がたまたま2人残った。実際に面接会場に、自転車を持ってきてもらい、乗らせてみせたという。
そのときは、「日頃から好きな自転車をどれだけ手入れしているか、綺麗にしているか」を判断基準にしたそうだ。
市長のビジョンがしっかりしていて、どういう人に職員になってほしいか、どういう職員を育てたいか、明確だからこそできることだと思った。
もっと知りたい!
●後藤國利さんの明るい森づくり ~詐欺林に騙されるな~
<井上貴至 プロフィール>
<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち」
学生・卒業生への熱いメッセージです!
<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること
編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年7月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。