ネット記事のイカ理論、ニッチトップ理論

毒舌なようで温厚な中川淳一郎の野郎が、ブログについて書き綴っている。

すべてのブログ執筆者・サービス運営者にあっぱれ~中川淳一郎の今月のあっぱれ

さすが、「うんこ食ってろ」などとツイートしつつ、実際は食べさせたことがない中川だけのことはある。愛に満ちた良記事だ。

13年間、ブログを書いている。もっというと、17年くらいネット上で日記のようなものを書いている。ブログの引っ越しをする人がいる。使いやすいブログサービスが見つかった、テーマ別にわけた、ポジションが変わったなどが理由で、ね。

私は2004年にライブドアブログを始めてからずっと書き続けており。10年前に著者デビューしたのだが、それ以降もオピニオンを書くこともあれば、しょうもないことを書くこともあり。・

途中からBLOGOSやアゴラに配信されるようになった。これらのサイトで記事の質が低い、個人ブログ並みとよく批判されるのだけれども、もともとお金がほぼ発生しない個人ブログなので。これは大事な趣味の一つだと思っている。これで儲けようというつもりもないし。月間のアクセス数も単体では3~5万くらいだ。これでいいのだ。

・・もっと専門分野に絞ったり、役に立つことを書けばアクセス数が伸びるのだろうな。Twitterのフォロワー数も。まあ、いい。

ブログを長く続けていると面白い現象が起こる。その一つが、突然、過去記事のPVが上がることだ。

先週末、この記事のアクセス数が伸びた。

ピンクサファイアの25周年ライブで考えた、これからの再結成 – 陽平ドットコム~試みの水平線~ 

何が起こったのだろうと思ったら、ピンク・サファイアがテレビ&イベントに出演したのだね。バンドの許可をもらい、写真の提供なんかも受けつつライブレポートを書いたのが2年前。だいぶ前かと思いきや、まだ2年か。この記事が大爆発。

気づいたのだが・・・。グーグルで「ピンク・サファイア」と検索すると、他にも私の記事が上にきており。

一発屋をバカにするな! 「P.S.I LOVE YOU」の熟女バンドは実にロックだった

「あの一発屋」って言うなよ!ピンクサファイアのボーカルAYAに会ってきた!

別に熱狂的なファンだったわけではないのだけど、世代的に彼女たちの音楽を聴いているわけで。で、SHOW-YA主催のイベント、NAONのYAONを見に行った時に彼女たちを観て。よく一発屋と言われるが、記事にもあるとおり実はヒット曲は多く。そして、一発の破壊力は凄まじく。イベントでも「P.S.I LOVE YOU」で場内大合唱、泣き出す人もいたという・・・。そのことを記事に書いたら、ボーカルのAYAさんからご連絡を頂き。インタビューまでさせて頂いたという。

その記事のアクセスがいまさらすごいことになるという・・・。

これはでも、ブログの「イカ理論」であり、「ニッチトップ理論」そのものではないか、と。

イカ理論というのは、イカソーメンか、スルメのどちらを選ぶのかという話だ。イカソーメンの魅力は新鮮さ。逆に言うと、賞味期限が短い。速報などがこれにあたる。一方のスルメは、賞味期限が長く、味わい深い。いかにも速報性が期待されるようなネットでも、実は意味があるのはスルメ記事なのではないか、と。これは私が提唱したわけではなく、東洋経済オンラインの副編集長武政秀明さんに教えて頂いたことである。

そして、ニッチトップ理論(どうでもいいけど、この言葉を聞くと、新幹線の文字広告を思い出すよね、社畜的には すごいなあ、あれ)。ニッチな分野でもトップだと何かあった時に注目されるという。いや、別に私はピンク・サファイアの第一人者じゃないのだが。ただ、たまたま最近、ピンク・サファイアのことをやや詳しめに書いていたのが、私だったというわけ。

いいね、こういうの。

というわけで、ブログは楽しいよね、という話。これからも自己満足で行くよ。



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