衆参の閉会中審査がようやく終わりました。安倍総理は、よく我慢して丁寧に、本当に丁寧に対応されたと思います。そして、最初の小野寺五典議員の質問を通じて、実は、安倍総理を「忖度」していたのは前川喜平前事務次官ご本人であったというジョークのような結論が明らかとなりました。びっくりです。
ネット上の分かりやすいサマリーを転載すると…
小野寺 「加計って名前出した?」
和泉 「出してない」
小野寺 「加計って名前出された?」
前川 「安倍総理と友達だから加計の事だと思った」
小野寺 「は?」
前川 「加計しか手を挙げてないから加計だと思った」
続いて、京産大との関係については…
小野寺 「京産も手あげてたけど?」
前川 「京産案は具体的じゃなかったから…」
小野寺 「で、加計だと思ってたこと大臣や部下に話したの?」
前川 「話してない」
おいおい!
「行政が歪められた」って言いますが、歪められてないです。
野党やマスコミは、ドリルで開いた穴を通り抜けたのが加計学園だけだったことを取り上げ、加計学園ありき、だったと煽りますが、前川氏自身が京産大は具体的でなかったと認め、京都府の山田知事自身も「愛媛県は10年間訴え続けたのに対して、こちらは1年。努力が足りなかった」と述べているのです。
私も経産省で規制緩和に取り組んだことがありますが、ある業界に存在する岩盤(=規制)に穴を開ける当事者も、参入後は当該業界の一員になります。そんな政界における維新のような役割、すき好んで引き受けてくれる物好きはいません。だから「加計学園ありき」でなく、加計学園しかなかった、のです。
衆参の閉会中審査では、今治市や加計学園と事前に調整していたじゃないか、やっぱり「加計学園ありき」じゃないか、と民進党や共産党が細かいことをあげつらっていましたが、ドリルには先端に硬いダイヤモンドが必要です。ダイヤモンドの候補たる加計学園と事前調整するのは真っ当な行政なら当然です。
政権運営にも失敗した民進党や破防法の監視団体である共産党に真っ当な行政の段取りを理解しろ、と言っても難しいでしょうが、だからといって、レッテル貼りや揚げ足取りを繰り返されたら、たまったものではありせん。そろそろ国会を正常化し、北朝鮮や憲法改正の発議に取り組んで参りたいと存じます。
編集部より:この記事は、衆議院議員・足立康史氏の公式ブログ 2017年7月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は足立氏のブログをご覧ください。