1年先送りになるとすれば、子どもたちの1年に誰が責任を取るのか?

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日(8月7日)は衆議院議員会館で、来年4月の養子縁組あっせん法案施行に向けた

「特別養子縁組緊急シンポジウム」

が開催され、法案成立の立役者であり、先にご紹介した「新しい社会的養育ビジョン」にも尽力された塩崎前厚労大臣などがゲストで登壇し、密度の濃い議論が交わされました。

新たな親子関係を築く特別養子縁組の件数は、日本ではわずか年間500件。一方で海外に目を向けると、人口が日本の半分程度のイギリスでは、年間約1万件もの特別養子縁組が成立しています。

この法案成立にかける想いやその趣旨、そして改善点など、シンポジウムの内容は私のTwitterにて実況をしておりましたので、ご興味ある方はぜひそちらをご覧くださいませ。

自分でいま読み返すと、誤字脱字だらけで恥ずかしいのですが…そしてこれをやっていたら、みるみるうちにフォロワーさんが100人くらい減りました!(苦笑)

印象的だったのは、塩先前厚労大臣のこの言葉。

「(法案や数値目標などの動きが)性急すぎるという心配や不安の声は多くあった。しかし、仮にこれが1年間先送りされたとしたら、子どもたちの1年間に誰が責任を取るのか。子どもたちを守るためにこそ、できることを早くやらなければならない」

まったくその通りで、子どもたちにとっての1年は、私たち大人が考える以上に重要です。

100点満点の法案や制度ができるまで待ってスタートするのではなく、まず70点でも出来る部分から着手し、徐々に改善していくというやり方を私は支持したいと思います。

4月からの法案施行に向けて、細かな制度設計や財源確保はまだこれからという部分もあります。

先立ちまして、まもなく厚労省がパブリックコメントの募集も行うとのこと。

駒崎さんが言うように、こうした時にしっかりと意見を届けることは非常に重要です。パブコメ募集が開始されたらまたお知らせ致しますので、ぜひ皆さまからの

「子どもたちのために、しっかり予算を獲得して!」

などの声を届けていただければと思います。

私も引き続き都議会の場で、里親委託・特別養子縁組が促進されるよう、あらゆる政策提言を続けて参ります。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年8月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。