メルマガをやっている。無料で人畜無害だ。
明日、配信の号に、赤裸々な相談が・・・。フライングで、先にブログに掲載することにしよう。
お賽銭だと思って、最新作よろしくね。
で、本題!
他にも面白いネタいっぱいなので、メルマガ登録してね!
↓
Q.友人のバンドが下手すぎるのにライブに誘われ、困っている
常見先生、こんにちは。ロック好きな先生に相談があります。
友人がインディーズバンドをやっています。
いや、インディーズバンドなんていう立派なものではなく、アマチュアバンドです。コピーバンドです。ただ、「アマチュアバンド」「コピーバンド」と言ったら妙に激昂して、「オリジナルもやっている」「カバーって言え!」「俺にはやりたい音楽がある」と言われました。
音楽に詳しくない私が聴いても、明らかに下手なんです。音がまとまっていないんです。友人はベースを弾いているのですけど、「ギターでFのコードがおさえられないから、ベースにした」と正直すぎることを言っています。ギタリストだけは異常に上手いのですけど、浮いています。ボーカルはカラオケが上手いという理由だけで加入したそうです。ロックな声ではありません。ドラムも、昔、ブラバンで叩いていたという人で、あまりロックではありません。そして、キーボードはベースを弾いている友人の彼女です。付き合っているという理由だけで入れさせられたみたいです。
いつも、彼らのライブに誘われていて。悪いなと思って行っていたら毎回、誘われるようになりました。どうやら、ファンだと思われたようです。
このコピーバンド地獄から、どう脱出すればいいのでしょうか?
ミステル 25歳 女性 東京都在住
A.暴れましょう
うわあ・・・。絶句しました。これ、アマチュアバンド、あるある話じゃないですか。いや、私自身、コピーバンドをやっていたので。私も友人たちをそういうひどい目に合わせていたかもです。
えっとですね、この地獄から這い上がる、秘技、奇策を伝授しますね。それは、「暴れろ!」ということです。大したことない演奏で暴れているファンがいると、逆にふと我にかえるものです。どうせ、そのバンドはボーカルが煽って、申し訳程度に手拍子が起こるレベルの盛り上がりだと思うのですよ。そんなバンドで、一心不乱に暴れている人がいると、「・・・申し訳ないな」と思い、自分を見つめ直すと思うのですよ。
この「暴れまくる」というのは効果てきめんです。以前、学生プロレスを観に東大の五月祭に行ったときに、ガラガラの会場で、ジューダス・プリーストのコピーバンドが出ていたんです。私、酔っ払っていたので、ヘドバンをしまくり、拳を振り上げて盛り上がっていたら、バンドメンバーは上機嫌な人と、ひいている人に真っ二つに分かれていました。
その時のベースが、いかにもガリ勉君みたいな奴が、メタルTシャツを着ていて、無理してる感が半端なかったのを覚えています。というか、他のメンバーはもっとロックっぽいルックスなのに、お前、なんでいるんだよという感じでした。
余談ですが、ステージの持ち時間ギリギリだったようなのですけど、私が大暴れして、一人だけ酔っ払って「アンコール、アンコール」と連呼していたら、もう1曲やってくれましたよ。ジューダス・プリーストの代表曲、「ブレーキング・ザ・ロウ」をやってくれました。終わった後、ステージ上のボーカルに「良かったぞ」と言ったら、「ブレーキング・ザ・ロウしちゃいました」と言われましたよ。そいつが東大法学部だったら、笑えますよね。
あ、これは逆効果になった例のようで、きっとメンバーの数人は引いていたと思うのですよ。俺、ロックやめようかくらいに思っているかもしれません。
一橋大学の学園祭、KODAIRA祭でも、OBとして学生プロレスを観に行った時に縁もゆかりもないバンドのライブで、一番前で大暴れしました。他の客はみんな、座っているのに。私だけ、ステージに飛び乗ってダイブとかするんですよ。いや、暴れたかっただけなんですけど、あれでメンバーは我に返ったのではないでしょうか。
昨年、妻と姪っ子と一緒にお邪魔した慶應義塾大学の三田祭でも、二人に待っていてもらって、縁もゆかりもないバンドの前の方で熱狂していたんですよ。完全に浮いていました。
いや、別に嫌がらせをしたかったわけではないです。私はその時、暴れたかっただけなんですよ。ただ、過剰に盛り上がると、申し訳ないなと思ってくれるのではないか、と。
ヘドバン、モッシュ、ダイブなどを、そのコピーバンドに行った時にやってみてください。たぶん、彼らは自分の存在が何なのかさえ分からず震えると思います。
・・・私も、高校時代の最初にやったバンドで、友人が申し訳程度に手拍子してくれたことを思い出しました。まあ、その後はノリのある演奏ができるようになったのですけどね。この夏休みは久々にスタジオに入ってセッションしようという気になりました。勇気をありがとうございます。
あ、バンドが上手くなるためのコツは、以前、ドラマー長田昌之さんにお伺いしました。ぜひ、こちらもご覧ください。このエントリーを送りつけるという手もありますな。
【アマチュアバンドに朗報】秒速で「劇的に上手くなるコツ」をプロに聞いてきたぞ!
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年8月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。