アゴラには時々こういう面白い論稿が載るから、私は好きだ。
読んでいて目から鱗になることもないではないが、どちらかと言うと、読みながらこれは違うでしょう、と一人ゴチることがある。
民進党政権復帰の近道は安倍批判より自己批判だ、などという一文を読んだが、支持率が5パーセントの民進党に政権復帰の近道があるかのような記述にはさすがに驚いた。
冗談もここまで来ると皮肉を通り越して、強烈な民進党批判になる。
私は、不可能なことは他人に求めない主義なので、滅多にこういう言い方はしない。
ダメなものはダメ、と言って早く楽になった方がいいですよ。
出来ることの中から最善のものを選びましょうよ。
無理はしない方がいいですよ。
そう、そっと囁くのが私の流儀である。
まあ、10月22日までは何とか頑張らざるを得ないだろうが、上手く事が運ばなくなった時にどうするのか、ぐらいのことは今の内に考えておいた方がいい。離党者の選挙区には刺客を送る、などと言った物騒なことは一切口にしないことだ。
大事な人材を失って残念だ、ぐらいの表現に留めておくくらいでいい。
イザという時に、手を繋がなくてはいけなくなるのかも知れないのだから、決定的に相手を離反させるようなことは言わないものである。
ひょっとしたら一番頼りにしなければならない仲間だったのかも知れないから、ほどほどの付き合いが出来るようにした方がいい。
まあ、私の言うことを真に受けると、益々離党者が増えるだろうから、私の言葉はアドバイスでも何でもないことになってしまうだろうが、民進党には政権復帰の近道も王道もないことだけは確かである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。