知事と政党代表の兼務、ありかなしか?小池知事の「希望の党」結党宣言

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日(26日)午後、小池百合子知事が急きょ記者会見を行い、国政政党「希望の党」結党を宣言し、自らが代表に就任することを発表しました。

小池都知事が新党「希望の党」立ち上げ、代表就任を表明

この発表の後、都民ファーストの会東京都議団も緊急役員会・緊急議員総会が開催され、これまでの経緯や今後の方向性などが報告されました。

急なことでもありますし、私自身の考え方もすべて整理されているわけではありません。しかしながら、本日時点での受けとめは率直にお伝えしておきたいと思います。

まず都政の立場から見て最大のポイントは、都知事が国政政党の代表を兼務することの是非でしょう。

これについては…またこう書くと「ポジショントークだ!」と言われるでしょうけども、私は知事(首長)と政党代表の兼務はありえると思っています。

指摘するまでもなく日本維新の会・おおさか維新の会の前例がありますし、私は「大阪都構想」などでは彼らの政策・理念に共感し、大阪まで選挙応援にボランティアで駆けつけたこともありました。

大阪府知事、あるいは市長が首長の業務を怠っていたとは思いませんし、兼任それだけをもって批判されることはないと一貫して考えるものです。

よってその私の視点からすれば、今回のケースで争点となるのは、これまでの一貫性と今後の方向性ではないでしょうか。

「都知事に専念する」といって、地域政党の党代表を退いたのではなかったか。

その方針を変えてでも、「国政に影響を持つことは、都政・都民のためにもなる」というのは本当なのか。

あるいは、オリンピック・パラリンピックを控える都政において、キャパシティは充分なのか。

こうしたことが、有権者の判断材料になりえます。特に政策面等については、本日の記者会見でも一定の大枠が示されたものの、まだまだ詳細や党綱領・公約の発表が待たれるものです。

都議会の役割は、もちろん一義的には都政です。しかしながら、「都知事」という都政をもっとも左右されるファクターの政治姿勢については、明日以降の代表質問・一般質問の中でも問われ、議論になるものと思われます。

そして「希望の党」からも、党綱領や政策が週内には仔細に発表されるでしょう。

小池知事・党代表の政治姿勢はもちろんのこと、その政党が目指すものをしっかりと理解・咀嚼し、判断しなければなりません。

私自身は小池知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」の一員であり、組織として考えれば当然、小池知事が党代表を務める「希望の党」を無条件で支援するべきなのかもしれません。

しかしながら、組織論は組織論として、まずは私自身も自らの頭でしっかりと、新しい国政政党とその立ち位置・政策理念について考えていきたいと思います。

なお、「希望の党」とは別に「都民ファーストの会」はそのまま存続し、先の都議選で都民の皆さまにお約束をした政策をしっかりと前に進めていくとのことです。念のため。

中途半端で申し訳ありませんが、本日はこんなところで。

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年9月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。