同世代の人でも、自分より若々しいと思う人もいれば、失礼ながら年齢の割に老けているなと思ってしまう人もいます。その違いは、どこにあるのでしょうか?
1つの仮説は、世の中に対する好奇心の有無ではないかと思います。
例えば、服装です。若い頃のファッションに対する好奇心が止まっている人は、20年前30年前の感覚で着こなしをしています。バブルの頃の映像を見ると服装や髪型に違和感を覚えることからわかるように以前は、トレンディー(笑)だったセンスの良い服装も、時代とともに劣化していきます。
時間が止まっている人は、やはり若々しくは見えないのです。
もう一つ好奇心を測る尺度は食です。新しいお店の開拓に熱心で、食の流行に敏感な人ほど、若々しい傾向があると思います。
年齢とともに同じ店に集中して行くことが多くなります。新しい店を探したり、慣れないお店に入ることに抵抗が強くなってくるからだと思います。ずっと食べて口に合ったものだけを繰り返すようになり、常連で居心地の良いお店ばかりに行く。生活がワンパターンになって、いつもと違うお店に行ってみようという新しいチャレンジをしなくなってしまうのです。
自分自身を振り返っても、服装はともかく食に関しては、新しいお店やトレンドにできるだけ興味を持つようにしています。毎週配信している資産デザイン研究所メールでも「グルメ設計塾」というコーナーで毎週新しいお店を紹介しています(写真は本日ご紹介予定のお店のお料理)。
時には紹介する店がなかなか見つからず窮地に追い込まれることもありますが、連載していることで、世界の面白いお店や、是非行ってもらいたいお店を開拓しようというモチベーションになっています。
シニア世代の人で、新しいことを取り入れるのが面倒になったり、現状の世界に閉じこもるようになったら危険信号です。そんな時は、今までに行ったことのないことや、馬鹿にしていたことに敢えて接点を持ってみてください。あるいは服装を変えてみることで、新しい世界が見えてくると思います。
「人生100年時代」ですから、50歳、60歳で好奇心を失ってその後の人生を過ごしていくのは、勿体ないことです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年11月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。