「夢は叶う」なんてシンプルなことを、やっぱり自分は早稲田祭から学んでいく

※毎年恒例の早稲田祭エッセイです

何の実績もないくせにでかい夢ばかりあって、資格も技術もないのにヒマだけはある。

溢れんばかりに持っていた、学生だけにある「時間」というリソース。そのすべてを注ぎ込んでいた「早稲田祭」。

学生会館の地下2階の作業場で、途方もない量の立て看板や装飾品と向き合いながら、誰かれかまわず議論をふっかけた。

自分のやることは終わっていても、学生会館が閉館するアナウンスがあるまで、部室の前にたむろして笑いながら理想を語り合った。

そんな想い出の作業場や部室の場所は、卒業から10年以上経った今も変わっていない。

当時の自分ができる努力はすべてした気がするけれど、それでもできないことがたくさんあって、最後は悔し涙で終わった早稲田祭。

口々に達成感を語る役員たちが、打ち上げで「夢がかなった!」と叫ぶ姿をみて、

「夢なんて叶わねーよ!」

と心の中で吠えながら、何にも叶えられなかった自分が情けなくて泣いて泣いて泣きまくった。

そんな一方で、「夢ってやっぱり、諦めなければ叶うよなあ」なんてことを、10年越しで教えてくれるのもまた早稲田祭で。

今年は念願かなって

「早稲田祭にゲスト(有名人枠)として呼ばれる」

という、人生の大きな目標の一つが達成される記念すべき年になりました。

30歳をとっくに過ぎて、アラフォーの足音がきこえる年齢になっても、早稲田祭と一緒に成長していく。

あの時この場所で二十歳そこそこの自分にできなかったことを、違った形で埋め合わせていく。

そんな感覚が嬉しくて、私はまた来年もこの季節になると、ウズウズと母校に還ってくるのでしょう。

 

早稲田祭2017、今年も最高でした。

文学部キャンパスでスタートしたプロジェクションマッピングなど、時代も技術も確実に進化してて、その中で相変わらず、軽トラに音響を積んで人が歩いているアナログなパレードがあって…。

どこかで見た光景と、当時は考えもつかなかった未来が共存する。これほど贅沢なことはありません。

いつまでもこの場所が、想い出と成長の交差点でありますように。

そしてこの場に恥じぬよう、私はこれからも曲がらず染まらずに、前に前に進んでいきます。

今年も最高の祭りを魅せてくれた早稲田祭運営スタッフの後輩たち、本当にありがとう。

祭りを作り上げたすべての参加者・来場者の皆様に、心からの感謝を。

16回目の祭りに、込められるだけの愛を込めて。
おときた駿

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編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年11月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。