マイホームを買った友人に「おめでとう」と言ってはいけない

友人からマイホームを買ったと聞いたら「おめでとう!」というのが普通です。では、都心中古ワンルームマンションを購入したと聞いたら、何というでしょうか?

「投資なんかして大丈夫?」

「ちゃんと35年ローン返済できるの?」

といったネガティブな感情を持つ人が多いのではないかと思います。

しかし、冷静に考えてみると、これは逆ではないかと思います。

マイホームを購入した人は、通常は長期の住宅ローンで返済をしていきますが、返済資金は自分自身で稼がなくてはいけません。サラリーマンであれば、税引き後の会社からの給与を使って返済することになります。会社の経営状態が悪化したり、本人が仕事ができなくなれば、返済プランは大きく揺らぎます。30年、35年といった長期に渡って、会社も自分自身も今の状態が続く保証は無いのです。

一方、都心中古ワンルームマンションを購入した場合、ローンの返済をするのは賃借人です。家賃からローンの返済額や管理料などを差し引いてキャッシュフローがプラスになれば、自分の余裕資金として使うことも可能です。賃貸物件には空室リスクや家賃の下落リスクがありますが、立地の良い物件であれば空室率も極めて低く、家賃が下落リスクも限定的です。

このように比較してみると、むしろマイホームを購入した友人には「大丈夫?」と声をかけ、都心中古ワンルームマンション購入した友人には「おめでとう!」と祝福するのが、正しいのです。

マイホームも不動産として資産形成できる場合もありますが、自分でローンを返済するというリスクは、家賃で返済できる投資用不動産より圧倒的に高いことを忘れてはいけません。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年11月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。