こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
11月30日の夕刻、驚きのニュースがネット上に流れてきました。
都民ファースト公約「議員公用車廃止」は見送り 木村都議会改革検討委員長(THE PAGE) https://t.co/vMTn9gjZlW #thepage_jp
— THE PAGE(ザ・ページ) (@thepage_jp) November 30, 2017
都民ファーストの会は議員公用車廃止を「選挙後100日以内に実施」を公約として掲げており、その目標が未達成になってしまったことは、以前のブログでも取り上げた通りです。
この公約は勿論のこと私のお約束でもあり、改めて不徳の致すところをお詫び申し上げます。
こちらのインタビューを一読すると、公用車を巡る議論はさらに後退しているようにも見えます。
>他の自治体よりも高級車を使い、台数が多いと指摘されている議員公用車については、試算の結果、議員公用車を廃止するよりも、民間タクシー会社にハイヤーを頼む方が高コストと見込まれた、と説明。議員公用車の使用ルールに関して、木村氏は今後、委員長私案をまとめて検討を進めていきたい、とした。
(上記記事より抜粋、強調筆者)
議会改革検討委員会は、最終的な決定場面こそ「公開」で行われているものの、事実上の駆け引きが行われている「打ち合わせ会」は非公開となっており、どのような議論や試算がされているのか、都議会議員である我々にすらわかりません。
「試算の結果が高コストと見込まれた」とのことですが、どのような前提で数字を出しているのか、にわかには信じがたいという印象です。
議長車は高級車レクサスLS600hL、都議会自民党の合計利用日数が3,112日/年…都議会の公用車、その利用実態が判明!
http://otokitashun.com/blog/togikai/13254/
これまでの公用車の利用実態についてはこちらの過去ブログで詳述した通りですが、この運用実績を外部発注に当てはめれば、それは高コストになることは間違いありません。
しかしながら、都民ファーストの会はすでに内規で公用車の利用を事実上禁止しているはずであり、今期の都議会では公用車の利用実績はおそらく激減しています。
その実態を元に算出すれば、運転手付きの公用車を所有するより外部発注の方が高くなるということはないと思いますし、そもそもハイヤーなどが必要になるのは議長職くらいではないでしょうか。
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こうした報道に対して、都民ファーストの会は「報道は事実ではない」という見解を出しています。
【2017年11月30日付「THE PAGE」掲載記事について】
都民ファーストの会は一貫して「議員公用車の廃止」を掲げており、その主張は現在も変わりません。私たちは、選挙時に掲げた公約実現のため、引き続き全力で取り組んで参ります。https://t.co/OIwv8tm4OZ
— 都民ファーストの会 (@tomin_1st) November 30, 2017
>本記事でインタビューに答えた木村委員長は、打合会で論点整理している段階における各会派の意見を基に、あくまでも公平な立場で今後予測される委員会の議論の流れを説明したに過ぎません。
こうした誤解(?)を招かないためにも、やはり「打ち合わせ会」などの非公式会議は極力避けて、都民やメディアに開かれた場で議論が闘わされるべきではないでしょうか。
もともと都民ファは新興政党なのに、なんでこんなに守りに入るんだろう。これごときの公約を実現できなくて、小池知事を支えて東京大改革なんてできないよ。誰か維新が府議会の定数削減の公約実行した時のバリケード破り動画見せてあげて下さい。https://t.co/JYcDKAarlG
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) November 30, 2017
都民ファースト公約「議員公用車廃止」は見送り 木村都議会改革検討委員長(THE PAGE) – Yahoo!ニュース https://t.co/jl6eLhBhnB
議長車ならともかく、一般の議員用の公用車があるのは千葉市含めて普通の地方議会では聞かないですね。単純に驚きました。
— 熊谷俊人(千葉県知事) (@kumagai_chiba) November 30, 2017
各地域の首長からも、厳しい意見が相次いでいます。多くの都民も、同じ思いを抱えているでしょう。
全会派一致を目指して議論を重ねることは大切ですが、「決めるときは決める」姿勢が求められていることも事実です。
現時点では議会改革検討委員会に入れていない少数会派の立場からも、意見書を積極的に提出するなど、出来る限り改革への働きかけを強めて参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年11月30日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。