希望の党は、野党共闘路線に乗ってはならない

共産党や社民党は、立憲民主党の陰に隠れていても平気だろうが、いずれは政権を担えるような存在になろうとしているのだったら、やはり自分たちの矜持は失わない方がいい。

自民党安倍政権に対抗し得る強い野党勢力を何とかして構築したいと願っているように思われる一部のマスコミは、あたかも共謀罪廃止法案の共同提出に希望の党が賛成しなかったことが野党共闘の足を引っ張るもののように書き立てているが、希望の党は希望の党らしく独自路線を歩むことにしたのは結構なことだと思っている。

今の段階で希望の党が安易に野党共闘路線に乗ってしまえば、希望の党の存在意義がなくなりそれこそかつての民進党路線に戻るところだった。

今はどんなにバッシングを受けても、独自路線に拘る時だろうと思う。

まあ、一番でなくてもいいんじゃないですか、二番じゃいけないんですか、などと宣わった方がかつての民主党におられたぐらいだから、野党第一党でも野党第二党でもそんなに違わないと思っておられる方がおられるかも知れないが、いつもいつも立憲民主党の名前が先に来ると、野党第二党の希望の党が段々霞んでしまい、ついには消えてしまうのではないかと思わせてしまうから、ここは何としてももうひと頑張りもふた頑張りもするところである。

やってみて駄目だったら諦めればいいが、やりもしないでただズルズルと党勢が後退するのを座視するのはよくない。
如何かな。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年12月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。