中国に冷遇された文在寅を日本も冷たく扱え

八幡 和郎

青瓦台Facebookより:編集部

文在寅大統領が中国で屈辱的な扱いを受けた。空港の出迎えに始まってすべてが格下、会食は一度だけ、共同記者会見もなし、おまけに、中国の警備陣から記者団が暴行されて大怪我するおまけまでついた。

そうなると、いまこそ、日本で熱烈歓迎したらいいのでないかというお人好な日本人がいそうだ。しかし、そんなことすれば馬鹿にされるだけだ。中国に足蹴にされた韓国の大統領なんぞ、それに輪を掛けて冷遇すればいいのだ。

だいたい、ここ二千年のあいだ、半島国家は日中を天秤にかけて日中間の不和の原因をつくってきた。半島が大国の狭間でひどい目にあったというが、むしろ、コリアン国家が日中など大国を振り回したのだ。

日清戦争は日中に閔妃と大院君があっちにくっついたり、こっちにくっついたりした結果だし、日露戦争はロシアを引き込んで日本を抑えようとした高宗の愚行の結果だ。日韓併合は過剰防衛のようなものだという意味で申し訳なかったことに間違いはないが、原因をつくったのは韓国だったということを否定する必要はない。

半島の存在を無視したら日中は仲良くなれる。むしろ、日中で枠をつくって、半島国家にもその輪の中に入ってもらう方が、結局は、彼らにとっても良いのではないかなどと思う。扶桑社新書の『韓国と日本がわかる 最強の韓国史』(扶桑社新書)を12月24日に刊行するが、その内容は、思いっきり、日本の立場から韓国の歴史を眺めてみようという試みである。

中国は「高句麗はコリアン国家でなく、中国少数民族の国で中国史の一部だ」といってユネスコを舞台に大喧嘩した。日本に対しても任那はなかったとか、百済が日本の従属国家だったという明白な史実まで否定して歴史戦をしかけている。

日本も思いっきり日本の立場を主張すればいいのである。そのほうが、長い目では良い関係を築ける。そのお手本を習近平は示してくれた。それが違うというなら、文在寅大統領はあのような扱いに席を蹴って帰ってくるだろうし、二千年にもわたって中国に尻尾を振り続けるはずがなかろう。

韓国と日本がわかる最強の韓国史 (扶桑社新書)

八幡 和郎
扶桑社
2017-12-24