「政治資金パーティー」は党勢を映す鏡。都民はいま何を見ているか?

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は夕方より、都議会自民党のパーティーにご招待いただき、参加をしてきました。

念のため言っておきますと、自民党に入るとかそういうことでは一切なく(笑)、都議会の各会派幹事長は招かれるのが慣習なのです。

私は2年前にも参加しまして、その時には舛添知事も来ていました。懐かしい…。

写真は撮り損ねたので、入り口で御挨拶した中村さんのTweetを拝借。

先日も同会場で「都民ファーストの会」が1,700人を集めた政治資金パーティーを行いましたが、それを上回る2,000人以上とのこと。

クロークの行列や会場の人混みを見る限り、それくらいの数が集まっていたように思います。

先の衆院選の「大勝」を受けて、いま都政において都議会自民党が勢いを得ている雰囲気が伝わる会合でした。

選挙や政治資金パーティーにおいては特に、都民や有権者の期待がダイレクトに可視化されます。

小池百合子東京都知事の支持率が過去最低 11ポイント減の29% 希望の党幹部「もう党と関係ない」
http://www.sankei.com/politics/news/171218/plt1712180042-n1.html

ついに都民ファーストの会を事実上率いる小池百合子知事の支持率は、「危険水域」と言われる20%台まで落ち込みました。昨年の今頃には、70~90%もの支持率を叩き出していた調査でこの結果です。


画像引用元

なお知事職において、「支持率と不支持率が逆転している」「支持率が三割を切っている」というのがどれだけ異例かは、こちらの調査をご参考に(やや古いこと、他社の調査であることにご留意ください)。

こうした「こぼれた期待感」が、いまは元通り都議会自民党に集まっているものと推察されます。しかしあくまでそれは、現段階では少なくとも「消極的支持」ではないかとも思っています。

なぜ小池百合子知事=都民ファーストの会に都民の期待が集まらないかといえば、その都政運営や党運営が既存政党と変わりばえしないからに他なりません。

先に取り上げた都議会議員の期末手当アップについては、都民ファーストの都議たちが異論を述べています。

慎重な議論を重ねて結論を出すべきだ、全員でコンセンサスを取るべきだ、というのは「議会の正論」です。そこにも一定の理はあるでしょう。

しかしながら、それはまさに前期で都議会自民党などが主張してきた理論そのものです(鈴木都議の議員報酬をあげるのも一考だ、という主張は毛色が異なりますけど)。

そして、議論を重ねると言っている間にも、議員たちの報酬や期末手当は容赦なく上がっていきます。慎重な議論・本質的な議論とは、時に先送りの裏返しです。

「そういうところ」を都民は見ているのであり、「同じことをやるのであれば、実績がある自民党のほうが信頼できるな」と有権者が感じるのは当然ではないでしょうか。

せっかく新しい勢力が都議会に誕生し、改革の推進力となりうる可能性を秘めていることは確かな事実です。

その中で新たに議員となった方々には特に、これまでの議会の慣習や理論に染まらず、

「自分たちには何が期待されているのか」
「都民はいま、何を求めているのか」

を第一に考えていただければなと個人的に願うとともに、引き続き様々な考えを持つ議員・会派と切磋琢磨しながら議論を重ねていきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2017年12月19の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。