防衛大、固定翼型で垂直離着陸可能なドローン開発(動画あり):日刊工業新聞
防衛大学校情報工学科の滝田好宏教授らは、垂直離着陸可能な固定翼型ドローン(飛行ロボット)を開発した。4枚のプロペラで垂直に離陸し、上空でプロペラの方向を変えて水平飛行できる。固定翼から揚力を得るため、複数のローターを搭載したマルチコプターに比べてエネルギー効率が高く、長距離輸送に向いている。また垂直離着陸できるため、滑走路が要らない。災害後の広域調査などに応用していく。
毎度水を差して悪いのですが、同じようなものはドイツのメーカーが既に実用化しています。
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別に似たようなモノを開発するなとはいいませんが、自分たちの研究が世界初なのか、それとも後追いなのかを知ることは重要です。
そのためには海外のコンファレンスや見本市に行き、現物を見て同業者と意見交換をするなどの情報交換は必要です。無論、どこの組織でも最先端のモノは秘密にして持ってこないことは多々あります。ですが、業界の動きや技術の相場観を養い、また刺激を受けるためには必用です。
以前技本が「スポールライナー」を開発したときの話です。他国が既に実用化して時間がたっているのに、開発担当者は、外国企業は情報をくれないからネットの写真見て開発しました、ですからね当然クズのようなモノができあがっているわけです。厚さ10センチもあるスポールライナーなんてないだろう。それは装甲ですよ。
アマチュアのサイトに掲載されたロシアの戦車のものを参考にしたらしい。それは昔のもので、グラスファイバーを使っていたから厚かっただけ、今のモノはアラミドやポリエチレン系の防弾繊維のコンポジットで相当薄いです。そのサンプルも見本市の会場で配っています。ぼくも貰いました。技本で入手できないはずもない。トップメーカーのダイニーマは日本支社もありますから頼めばくれますよ。
一回でも海外の見本市視察していれば、こんなことにはならないわけです。ところがその頃技本は少ない視察予算を偉い人の退職前の卒業旅行、ご褒美に使っていたわけです。ぼくが執拗に指摘したので、さすがにこれは無くなって予算も増えたようですが、それでも見本市の装備庁のパビリオンが出展されても装備庁のブースに店番が座っているだけで、除法収集要員の派遣はほぼゼロです。
こんなことでまともな開発ができるわけがない。ところが情弱なのに事情通を気取った軍オタは技本の研究を褒め称えるわけです。左翼活動家と同じレベルのお花畑です。悲しいから彼らにはその自覚が無いところまで、左翼活動家とそっくりです。
ぼくにとって当局は単なる取材対象ですが、彼らにとってはあがめ奉る神様なのでしょう。神様は間違わないと。
まずは情報というのは何事も鉄則です。
できれば防衛大の学生にも海外の見本市の視察をさせて、視野を広げさせるべきです。
小銃や機銃を米国の7倍も8倍ものコストをかけて調達するカネがあればそれぐらい安いモノでしょう。
■本日の市ヶ谷の噂■
陸幕は本年度では要求したMINIMIの要求を概算要求だけではなく、補正予算でも要求せず。既にM2、74式機銃は性能偽装事件以来3年調達無し。さすがの陸幕も住重に愛想を尽かして機関銃の国産を諦めとの噂。るこのため住友重機の機銃ビジネスは年1~2門の海保の40ミリボフォースのみとなり同社の機銃ビジネスは風前の灯火との噂。
編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2017年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。