中学受験や大学入試センター試験が近づいてきました。
本番でアガッてしまうのではないかと不安な人が多いのでなないでしょうか?
ビジネスパーソンの中にも、プレゼン中にアガッて失敗したという経験をお持ちの方がいるかもしれません。
そこで、アガリを抑える効果的な方法をご紹介します。
第一の方法は、自身で緊張状態を敢えて作り出し、それを緩和させることでリラックスを図るという方法です。次のような手順でやってみて下さい。
1 目を力を入れてぎゅっとつむり10数え、パッと力を抜きます。
2 歯を食いしばるように力を入れて口を閉じて10数え、パッと力を抜きます。
3 肩をぐっと後ろに引き力いっぱい胸を張り10数え、パッと力を抜きます。
4 両手のこぶしをぎゅっと力いっぱい握りしめて10数え、パッと力を抜きます。
5 足のつま先を前の方に力を入れて伸ばして10数え、パッと力を抜きます。
場所等の関係で全部できないこともあるので、本番では一部でも構いません(目とこぶしと足だけとか)。
肝心なことは思いっきり力を入れて緊張状態を作り、それを開放することで「じんわり」と緊張が緩む感覚を味わえればOKです。
第二の方法は、副交感神経を働かせる方法です。
緊張状態にあるときは交感神経が働き、リラックスしている時は副交感神経が働くということは周知の事実です。
やり方はとても簡単です。
3秒間息を吸って、2秒間お腹にため、6秒間かけて息を吐くというものです。肝心なことは、吸う息の2倍の時間で吐くということと、息をお腹にためるということです。
例は、3秒、2秒、6秒としましたが、4秒、3秒、8秒でも構いません。お腹に手を当てると、吸ったときにお腹に空気が入り、吐いたときに空気が出ていくのが感じられます。
鼻から吸って口から出すことを原則としているやり方もありますが、鼻から吸って鼻から出しても構いません(雑菌が入る恐れがあるので口から吸うのはやめましょう)。
第三の方法は、アガリ防止のツボを押さえることです。
指の爪の側面を別の手の二本の指(私は人差し指と親指を使っています)で圧迫するのです。
最初は親指爪の外側だけを10秒圧迫します(リズミカルにグイグイと10回やっても構いません)。
次は薬指の爪の両側を10秒、中指、小指の爪の両側というふうに、4本の指の爪の側面を圧迫していきます。親指だけが外側です。
別の手の指も同じようにやれば一通り完了です。何回やっても構いません。この方法は、パニック障害を抑える「ツボ押し」として紹介されていたものです。吐き気を抑えるためには薬指のツボを集中的に押すのが効果的とのことです。慣れると、試験などの直前にもできて指をほぐれさせるので、筆記用具も最初からスムーズに使えるというメリットがあります。
以上、三種類の方法は、普段から練習しておけば簡単にできるようになります。今から毎日少しずつ練習してみて下さいね。
そして、ここが肝心なのですが、アガリを完全になくすことはできません。適度なアガリは集中力を生み出して高い成果を上げてくれます(適度なストレスが人間に必要なのと同じです)。
頭がボーッとした状態で本番に臨んだら大変なことになりますよね。
「よし、アガッているぞ」と肯定的に捉えることが大切です。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。