政党や政治家も五輪のように獲得ポイントが明示されると面白い

首相官邸サイトより:編集部

平昌オリンピックが始まった。

冬季オリンピックについてはあんまり興味がないなあ、などと書いておいたが、いざ競技が始まるとそれなりに面白くなる。
オリンピックに出場するのはいずれも優れたアスリートたちばかりなので、超一流の人たちの間で繰り広げられる真剣な戦いは観客を魅了するはずである。

政治の世界もそういう真剣勝負の世界になってくれるといいのだが、というのが私の願いである。
国会の質疑なども、質問者、答弁者それぞれに点数が表示されるようになるといい。

今の質問は、零点、今の答弁は、マイナス10点などという表示が出てくるようになると、国会の質疑が如何にもスポーツの競技のような様相を呈してくる。

誰がジャッジするかが問題だが、質問者、答弁者のそれぞれの獲得ポイントが明らかになると、いい加減な質問やおざなりの答弁があっという間に姿を消すだろうと思っている。

国会の審議が如何にもつまらなく感じることがあるのは、一般の聴衆を唸らせるような質問が少ないからだろうし、答弁者も、想定問答集などを手に持って、ありきたりの決まり文句で、如何にも木で鼻を括ったような言語明瞭・意味不明な答弁を繰り返すからだろうと思っている。

質問者の質問が他人から採点されるということになると、質問者は今よりも遥かに周到に準備して質問に立つようになる。
与野党を問わずである。

質問の内容があまりにも茫漠としていて答弁者としては答えようがない、などということは、これでなくなるはずである。

まあ、質問については、マイナスの質問というのは考え難いので零点から100点の間で採点すればいいだろう。

マイナスポイントが付きやすいのは、答弁の方である。
それこそマイナス100点からプラス100点の間で点数を付けた方がいい。

今のところ一人でマイナスポイントを稼いでいる大臣がおられるが、そのポイントを可視化できれば面白いことになるぞ、などと思っている。

仔細に国会の審議状況を観察しているわけではないので、私には一人一人の質問者か答弁者の質疑内容について採点できるような立場にはないが、国会審議を活性化させるためにはこういう工夫も役に立つのではないかしら、などと考えている。

採点が必要なのは、国会の質疑だけではない。
すべての政党や政治家について、そのすべての政治活動について採点してみると結構面白いことになるはずである。

野党の皆さんにはお気の毒だが、野党の皆さんは私が見る限りにおいて、殆どポイントを上げていない。
安倍総理も自民党も、失点はそれなりにあるが、確実にポイントを稼いでいる。

政権の座にある与党と政権を担っていない野党では仕方がないと言えば仕方がないのだが、ポイントを稼いでいくのはもっぱら与党の方である。

何のかんの言っても、安倍総理はよくやっているじゃないか、ということになる。

あくまでも私の個人的な感想でしかないが・・。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年2月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。