元IT副大臣53歳のセカンドスクール(27)カタカナ職種

写真:北谷アメリカ村の夜景

「カタカナ職種、ディレクター」

今日の授業はコードを書いていません。コードを書かない授業が、こう言っては何ですが、これほど楽だとは思いませんでした。授業内容は、商売としてのWEB制作に至るまでの営業からの流れを説明するものでした。

WEB制作会社に新入社員として入社したパンダさんは、WEB制作に携わる人達が、それぞれの役割を果たす分業制になっていることを知ったのです。営業して仕事をとってくる人(営業)、仕事の中身を精査し、担当者を人選してスケジュールを管理する人(ディレクター)、見た感じ等のWEBイメージをつくる人(デザイナー)、表のプログラムを担う人、サーバー等のバックヤードのプログラムを担う人。正に分業制。自営でWEB制作づくりを請け負っている人が、全てをこなすということはあるけれど、会社組織は別物です。

もちろん、ディレクターがいなくても、担当者が集まってそれぞれの役割を果たせば、仕事は可能と考えることも出来ます。でも、複数のプロジェクトを同時に動かし、クライアントとの折衝等、コミュニケ―ションの時間を必要とするので、上手くはかどりません。新入社員のパンダさんは、指導係であるディレクターのラクダさんに、仕事で最も大切なことは何かを聞きました。すると「要件定義だよ」と答えたそうです。

要件定義は、WEB制作だけのことではありません。俗に仕事と言われるものは全てにおいて、要件定義というものが必要です。業種によって呼び名は違えども、発注者と受注者との仕事内容の確認が無くては、仕事は進められないし、コストや手間がかかることになります。お互いにとってプラスになりません。マンションの建設も、旅行の計画も、部品の製造も、料理づくりも・・・・。ビジネスは、行き当たりばったりというわけにはいきません。ビジネスは「時は金なり」で、たくさん稼いで、たくさん税金を払ってもらわなくてはいけないからです。少ししか稼ぎが無いのに、たくさん税金を支払うことになれば腹が立つでしょうが、使えないくらいたくさんあれば、腹も立たないはずです。

もちろん、有効に税金が使わていることが前提ですが…。衆議院議員1期目から、無駄撲滅プロジェクトを自民党行政改革推進本部で担当していて、1つの省庁を担当する主査から、最後は全体を統括する副本部長にまでなっていました。思いで深いのは、政府情報システムの30%カット、約7000億円の予算削減かな…。さすがに、100人聞けば100人が「無駄だ」というものは無くしましたが、人によって見方が異なるもの、政治的背景があるものは、残念ながらまだ残っています。

授業の後半は、要件定義に関する課題が出て、それをひたすらこなすという繰り返しでした。この辺りは、僕の得意分野なので、あまり頭を使わずに解決できます。年齢を重ねて色々な経験を積んでいることもあり、予測がつくからです。その意味では、僕のような年齢の人とデザインやプログラムを担う若い人の組み合わせが、起業には必要なのかもしれません。それぞれの役割を果たすということなのかもしれません。

 

本日のprogateランキングは22位(Lv.103)

次回は「こういうのなら得意なんです」


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年2月19日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。