こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
予算特別委員会・初日の審議は22時頃に終了しまして、その後理事会などを経て23時前にようやく解放となりました。。
ただ、予算特別委員会は「一括質問・一括答弁」の本会議と異なり、一問一答形式で質疑の応酬がなされるため、聞いている方としてもわかりやすいので長時間でも救いがあります。
あまり最近は都政がニュースにならないので…今日の質疑で気になったポイントをいくつかダイジェストにて。
●特定団体に予算を事前通知した書類は「公文書」?
知事査定を終えた予算案が、都議会に説明される前に特定団体に通知されていた問題について(過去ブログ参照)。
これを正当なプロセスと主張するのであれば、通知文書は公文書なのか?との質問に、財務局長は公文書だと回答。
公文書であれば、文書名などが厳密に記録されていなければならないが、その場では財務局長が文書名を答えられず。
委員会後に財務局担当者に確認したところ、あれは公文書本体に付随する「資料文書」なので、個別には文書名がつけられていないとのこと。
うーん、これ大丈夫か??
●小池知事が森喜朗元首相にバレンタインチョコをプレゼント→公職選挙法違反でした
2月に小池知事が森元首相に面会した際、バレンタインチョコを渡したそうな。
これは公費か、私費か?との質問に、小池知事は笑いながら「私費です」と答弁。
しかしこれ、実は私費であっても公職選挙法に抵触。
自民党の作戦勝ちによって、知事は委員会後の記者会見で謝罪したようです。
【小池知事】【公職選挙法違反】
森喜朗会長にバレンタイのチョコを送っていた事を堂々と議会で述べたが公選法199条の2に違反。事実を認めて謝罪。平成30年都議会予算特別委員会 総括質疑第一日目 知事ぶら下がり https://t.co/GSVPlA7O3I
— 川松真一朗(東京都議会議員・墨田区) (@kawamatsushin16) 2018年3月13日
金額的にも大したものではないので、罪に問われることは(おそらく)ないですが、政治家は年賀状や贈答品などにくれぐれも注意しなければなりませんね。
●「岸記念体育会館」の移転をめぐり、森元首相の関与と隠蔽疑惑?
123億円の予算をかけて移転する、JOCや国内競技団体が事務所を置く「岸記念体育会館」を巡って共産党が追及。
森喜朗元首相の「意向」を当時の副知事・技監がお伺いを立てにいき、その意向に沿って移転計画を進めたとのこと。
都側はこの事実をこれまで認めておらず、文書による記録もないと主張していたが、共産党側が独自入手した議事録を委員会の場で公開。
議事録などが本物であれば、問題に発展する可能性もある案件ですが、現時点では判別つかず。
●築地再開発、市場機能を残す方針も「1つの考え方」
「食のテーマパーク」のみならず、築地に市場機能を残すと断言していた基本方針の内容さえも、小池知事は「1つの考え方」だと主張。
方針の転換や自身の変節は頑なに認めず。
…公約ってなんなのだ?!
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もちろんまだまだ沢山の内容があったのですが、明日も長丁場なので本日はこんなところにて。
市場移転などについては、私の質疑ターンでもしっかりと追及してまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年3月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。