安倍総理にとっての3本の命綱

首相官邸サイト:編集部

出来るだけ差し障りがないように軽く書いておく。

命綱に懸命にしがみついている人に、その綱を放せ、とはとても言えない。
まだしばらくはしがみついていても大丈夫だろうと思っているが、2ヶ月も3ヶ月もしがみついているのは難しい。

命綱の一番太いのが、麻生財務大臣。

麻生さんは自分の方から振り落とすつもりはなさそうだから、この命綱は頼りになる。
もっとも、財務次官を切ってしまうと次には麻生さん自体の進退が問われるようになるだろうから、明日以降何が起きるか分からない。

麻生さんが財務大臣を辞めるようなことになると、安倍内閣の他の閣僚の中にもこれに連動して辞めざるを得なくなる大臣が出てくるような気がしている。
二階さんがいくらカバーしても、今回は庇い切れないんじゃないかしら。

福田財務事務次官や米山新潟県知事の問題が発覚して週刊誌の関心がそっちの方に集中したから一時ほどには話題にならないが、下ネタとしては米山級のインパクトがある話だろうと思っている。

今週を何とか凌いでしまえば、ゴールデンウイークに突入して国会での追及は何とか躱せそうだが、ゴールデンウイークが開けたら針の筵が待っている、と見ておいた方がいい。麻生さんがどこまで堪えられるか、安倍さんがどこまで堪えられるか、が問題である。

安倍総理のもう一本の命綱は、間違いなく総理夫人の安倍昭恵さんである。
太いのか細いのかよく分からないが、安倍総理にとっては掛け替えのない存在で、どんな犠牲を払っても安倍総理は夫人を守るのだろうと思っている。

もう一本の命綱が、拉致問題である。

安倍総理の手で拉致問題が解決すれば、安倍総理の延命はほぼ確実になる。
しかし、これが一番難しそうである。

遅くとも、2か月後には答えが出る。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。