審議拒否の野党は、振り上げた拳を、どこで降ろすのか

交渉事の要諦は、ハードルを上げ過ぎてあまりにも無理な要求はしない、ということだ。

実現可能なことと可能でないことをよく見極めて、可能な範囲で最大限の成果を挙げることを目標にしていれば、大体はほどほどの結論になる。

まあ加減が分かっている人はこの辺りのことが上手なのだが、今の野党の幹部の皆さんはこの辺りのことがあまり得手でないようだ。振り上げた拳の降ろしどころ落としどころが分からなくて、いずれ困ってしまうぞ、などと私は見ているのだが、野党の皆さんはいつ国会の審議に戻られるのだろうか。

希望の党の長島さんや細野さんは、さすがに本会議欠席は拙いぞと気が付かれて昨日の衆議院の本会議に出席されたようだが、枝野さんは長島さんや細野さんを自民党だ、などと批判している。

ふーん、それじゃあ枝野さんはずーっと本会議を欠席するつもりなのね、と皮肉の一つも言いたくなるが、審議拒否戦術は結局は野党の皆さんの首を絞めるだけになる。

まあ、こういう拙劣なことはほどほどのところで止めた方がいい。
今のところ、国会の審議を充実させるためには野党は要らないな、という印象しか残していない。

余計なお世話だろうが、念のため。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。