こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
名を連ねている国会議員の一覧を見ると、想像以上に不参加が続出した模様。誰も(おそらく参加議員すらも)5年後までこの政党が存続していると思っていないだろう。虚しさばかりが残る。 / 国民民主党が結党、62人参加 幹事長に古川元久氏 (朝日新聞デジタル) #NewsPicks https://t.co/OhhMPEYMSc
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) May 7, 2018
連休明けの昨日、昨年の総選挙で小池知事が代表となって率いた「希望の党」は正式に分裂し、国民民主党なる新党が誕生しました。
辛辣なコメントを書かせていただきましたが、不参加議員の続出により野党第二党になるという目論見は崩れ去り、極めて厳しい船出となったことは疑いないでしょう。
過去のブログや拙著「贖罪」でも書かせていただいた通り、昨年の総選挙の直前、私に対しては希望の党から衆院選出馬依頼がありました。
国政への関心が高かった私は突然のチャンスに思い悩みましたが、最終的には自身の信念に従って出馬依頼は断り、希望の党は支持・応援しないという選択を致しました。
希望の党の比例復活で当選した、ある一期生議員から本日届いたメールマガジンには
●分党や解党に一貫して反対してきたが、力が及ばなかったこと
●一期生の自分の力では無所属になることは現実的ではなく、今は党の決定に従わざるをえないこと
などが悲壮な想いで書かれています。
私も仮にあの時、希望の党で国政進出を決めていたら、似たような立場になっていたかもしれません(勿論、落選した可能性も高い)。
こうした顛末を見るに、少なくとも現時点では、あの時に自分が下した決断は正しかったのかな…と思います。
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さて、こうなると都民・都議会議員として気にかかるのは、2つの新党(国民民主党および名称が残った希望の党)と地域政党・都民ファーストの会との関係性です。
都民ファーストの会は先の総選挙において希望の党と政策協定を結び、「姉妹政党」を公言して所属議員たちが例外なく全面的な支援を行いました。
この海の物とも山の物ともつかぬ国政政党を支援する方針に到底納得できなかったことが、私の離党理由の大きな柱の1つでもあります。
しかしその選挙後の約半年間、政策協定を結んだ希望の党と都民ファーストの会の目に見える政策連携はなく、その関係は曖昧だったように思えます。
さらにここにきて、その「姉妹政党」希望の党の分裂・崩壊。
引き続き「希望の党」の名称を引き継ぐ新党(松沢新党)は、小池知事に引き続き特別顧問就任を要請するとの報道もありました。
では、都民ファーストの会はどのような立ち位置を取るのか??
小池知事は定例記者会見などで、折に触れてこの国政新党の動きについてコメントをしているものの、都民ファーストの会が何か発言・説明したことは私の知る限りではないと思います。
政策協定を締結し、総選挙で支援を訴えた姉妹政党として、
「今回の動きをどう捉えているのか」
「今後はどのような距離感で新党と接していくのか」
を知りたい都民・有権者は多いのではないでしょうか。
逆に、こうした説明責任・情報公開が蔑ろにされると、選挙における政策協定がますます軽視されるようになり、政治不信を加速させることになりかねません。
都議会第一会派と国政政党の関係は都政にも少なからず影響がありますので、私も都政を預かる都議の一人として注視していきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年5月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。