小学校の授業への英語の導入に伴って、中学受験でも英語を課す学校が増えていると聞いている。
保護者の中には、小学生の子供を英会話スクールに通わせようと思っている人も少なくないようだ。
しかし、小学生に(それなりに)英語をマスターさせるのはとても簡単で、保護者の方が少し付き合えばいい。
まずは、英検5級程度のCD付きのテキスト(好みに応じて何でもいい)を買ってきて、CDを一緒に訊きながら本文を丸暗記する。1レッスンはたいした分量じゃないので、さほど苦もなく暗記できる。
レッスン2に進む時にレッスン1の復習をする。
レッスン3に進む時にレッスン1とレッスン2の復習をする。
その後は、直近2回のレッスンの復習と新たなレッスンをやるようにする。
このくらいやれば、大抵は暗記できるようになる。親子で「暗記合戦」をやってもいい。
CDも同じ内容を何度も耳にするので、次第に耳が英語に慣れてくる。
問題は英文を読解する点だ。
私が娘に英検5級を受験させたのは小4の夏頃で、テキスト2週間、問題集2週間のセットを購入した。テキストは順調に進んでいったが、問題集になったとき、
「ふふふ、お父さん、これ読めんぜよ」
と娘が言ったのに驚いた。
「まだ、ローマ字習ってないのか!?」
と腰を抜かすほど驚いたが、既に受験票を出していたのでどうしようもない。
やむなく、「解法パターン」を暗記させて何とか乗り切り、合格最低点より7点上の点数で合格した。
費やしたのはピッタリ4週間で、中学受験で英語が出るのなら受験用の傾向と対策をすればいいと思っていた。
残念ながら、英語を課している中学は当時はなかったが…。
私自身、中学からの英語だったが、高校卒業までテキストは全部丸暗記した。
高校時代は、副読本も丸暗記だ。学校で指定されていなかった「基本英文700選」も丸暗記した。
外国語と同じだと考えていた、「古文」と「漢文」も同じく丸暗記。
英語のテキスト丸暗記は、野口悠紀雄先生も強く勧めている。
あれこれ悩むことなく丸暗記してしまえばいい。
ノーベル賞受賞者が多いなどユダヤ人の優秀さは有名だ。
一説によると、子供の頃からタルムード(経典の一種)を丸暗記させられて「記憶の容量」が大きくなっているからだとも言われている。
少なくとも語学においては、迷ったときは丸暗記で全て解決できると私は信じている。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年5月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。