こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
梅雨入り前に、暑い日々が続いています。こうなると心配になってくるのが、もっと暑い季節に行われる東京五輪の「暑さ対策」ですね。
過日のオリパラ特別委員会で、暑さ対策と「東京水」の活用について取り上げましたので、本日はその件をば。
真夏に行われる東京五輪においては、ミストや打ち水など競技者・観覧者に向けて様々な暑さ対策が検討されています。
そういった一連の暑さ・熱中症対策において、もっとも重要なのは「水分補給」です。
十分な水分があれば深刻な事態の多くが回避できる一方で、疎かになれば生命の危機に瀕することになりかねません。
都は競技場や観戦ルートの随所で水分補給ポイントを設けることを検討中であり、そこに東京都が誇る「東京水」を活用できないか?というのが私からの提案です。
世界でも随一のクオリティを誇る東京水は東京都が誇る技術の結晶であり、その技術力PRのためにボトル入りPRは様々なイベントで活用(無料配布)されています。
もちろん予算との兼ね合いになりますが、この東京水を暑さ対策として選手(はスペシャルドリンクしか飲まないかもしれないが…)や大会関係者・観客に配布すれば、熱中症対策に加えて東京水の非常に効果的なPRにもなるのではないでしょうか。
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しかしながら、予算の制約以上に大きな壁があります。
それはオリンピックに関連しては「スポンサー企業の商品・ブランド以外はPR不可」という鉄の掟です。
このルールは年々厳格化されているようで、平昌五輪では企業や学校が選手の「壮行会」すら公には行えなかったことが話題となりました。
平昌五輪「壮行会の公開禁止」は東京五輪にも影響か(日刊スポーツ)
飲料関係で言えば、オリンピック・パラリンピック公式スポンサーにはコカ・コーラ社がその不動の地位を占めています。
コカ・コーラ社は日本で言えば「いろはす」などのミネラルウォーターを取り扱っているため、それと競合する「東京水」の取扱は、このルールに抵触して不可となる可能性が高いわけですね…。
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しかしながら東京水は、そもそも我が国であればほとんど無料で(家庭は水道料金を払いますけど)アプローチできる「水道水」です。
これを競合「商品」として取扱が不可とバッサリ判断されてしまうのも、個人的には違和感を覚えます。
五輪において東京水の活用を都は検討すべきだと委員会で提案したところ、ギリギリ検討の俎上には乗りそうな答弁がありました(事前の答弁調整ではもっと前向きな答弁だったのに、当日になって後退した…)。
引き続き、この点をIOCと協議するように働きかけていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年6月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。