小泉純一郎と小沢一郎が手を組んだら、何が起きるか

何も起きないでしょうね、というのが私の率直な感想である。

小沢政治塾に小泉純一郎元総理が講師として出席して、反原発を訴えられたそうだが、小沢政治塾の受講生が国政の場に出て来れる可能性は現状ではほぼ皆無だろうから、一時の話題提供にはなっても、永田町に与える影響力はほぼないと言っていいだろう。

小沢氏の神通力が失われて久しいが、小泉元総理の神通力も今は既になくなっている、と言わざるを得ない。
小泉元総理の神通力が失われていたことは、都知事選挙に細川護熙元総理を担ぎ出して惨敗したことで明らかになった。

反原発を打ち出しても選挙には勝てないのだから、小沢氏と小泉元総理が反原発で手を組んでも、永田町を変えることは出来ないということである。

マハティール氏のように90歳を過ぎてから奇跡的に復活をする例もないではないが、今の日本はそれを求めていない。

麒麟も老いては駑馬に劣る、というところか。

やはり、小泉は小泉でも、小泉進次郎くらいの勢いがある政治家でないと新しい政治の流れを作り出すことは出来そうにない。気の毒ながら…。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年7月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。