野党は参院選「特定枠」を逆手に取れば、党勢拡大に活用できる

橋下徹氏(ツイッターより:編集部)

筋悪ではあるが、出来てしまったものは仕方がない。

野党の方々は、稀代の悪法だ、などと批判するだろうが、物は考えよう。
参議院の定数増と特定枠制度の導入を逆手に取って、それぞれの政党の党勢拡大を図られたらいい。

活用すべきは、特定枠である。
特定枠に、特定枠にふさわしい候補者を擁立することである。

私だったら、橋下徹氏を維新の特定枠に担ぎ上げる。
維新の選挙の顔として橋下徹氏ほどふさわしい人は知らない。
自分の選挙はしないで済むのだから、国政選挙に二の足を踏んでいる橋下氏も頼み方次第では立候補に前向きになってくれるかも知れない。

小池さんに勢いがあった時なら、小池さんを特定枠に嵌めるだけで小池さんを擁立する政党がそれなりの得票をしたはずである。
来年の参議院選挙では無理だろうが、4年後の参議院選挙ではどうなるか分からない。

まあ、めぼしいスターを抱えていない政党であれば特定枠を活用することは出来ないだろうが、特定枠は使い方次第では党勢拡大に資することになる。

自民党は、残念ながら特定枠の活用は出来ない。
合区で選挙区の候補者にはなれなかった現職の参議院議員のための特定枠だということが有権者に知れ渡っているだろうから、多分、この特定枠がマイナスに作用する。

上手くやった、などと祝杯を挙げておられるかも知れないが、来年の参議院選挙がどうなるかはまだ分からない。

野党の皆さんは、気を取り直して、出来るだけいい候補者を発掘することに力を尽くされたらいい。

まあ、労働組合の力が強い政党は、とても特定枠を活用することなど考えも及ばないだろうが・・。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年7月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。