外国硬貨を電子マネーにチェンジ

韓国サイバーセキュリティ視察に出発する当日、羽田空港国際線ターミナルで「ポケットチェンジ」を試してみました。㈱ポケットチェンは、開発費用無しで、オリジナル電子マネーを発行するオープンプラットフォームを提供する企業です。

この企業が開発した、紙幣・硬貨を電子マネーに変換する機械が羽田空港にあるのです。実際に使ってみようと思っていたのですが、なかなか機会がなくて、この日となりました。

ポケットチェンジは、海外の紙幣、硬貨を日本円という現金ではなく、電子マネーに交換する仕組みです。海外の通貨としては米ドル、欧州ユーロ、韓国ウォン、香港ドル、タイバーツ、台湾ドル、シンガポールドル、ベトナムドン、これらを楽天Edy、amazon、Line、Itune、WAON等に交換できるのです。もちろん手数料は取られますが、特に硬貨は海外から戻ってくると扱いに困ってしまう人が多いはずです。

ばらばらな国の硬貨を一括でコイン投入口に入れると、交換できる通貨は円換算され、ポイントとしてチャージが可能となり、交換できない硬貨は寄付するか、返却するか、選ぶことになります。電子マネーとしては、スマホにアプリを入れているWAONを選び458円がチャージされました。今回は紙幣を持ってきていなかったので、試してはいませんが、帰国時に各通貨が硬貨でも紙幣でも手軽に交換でき、小銭が生じないように電子マネーにチャージ出来る仕組みは、社会課題の解決を示すモデルです。特に羽田空港国際線ターミナル到着ロビーは24時間営業していて帰国直後に交換することが可能です。

営業時間等は異なりますが、他にも成田空港、渋谷ちかみち、ドンキ渋谷店、HIS新宿本社、等に置かれています。国際化は日本人が海外に行くこと、外人が日本に来ることを意味してしています。世界中がキャッシュレスに向かていることもあり、訪問国の通貨に自国通貨を変更する必要がなくなれば、変換ビジネスは必要とされなくなります。

しかし、現実世界はまだ現金を使っている以上、使いきれずに余ることが想定されます。ポケットチェンジを通じて、日本円という現金に交換する仕組みでは、現金を運ぶ・入れるというアナログ作業が生じ24時間対応は困難と思われます。だからこそ、電子マネーということになるのです。新たなイノベーションが社会課題を解決する突破口を切り開き、新たなビジネスが生み出されることは大きな意味があります。

新たなチャレンジに期待しています。またオリジナル電子マネー発行というビジネスモデルも期待しています。


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年7月23日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。