天皇代替わり:公務員懲戒、免除を検討 佐川氏対象か – 毎日新聞
恩赦という制度があることは承知しているが、恩赦制度の運用の在り方についてはよくよく検討した方がいいだろう。
何事も前例に倣え、という前例踏襲主義はいい加減に卒業した方がいい。
改元したからと言って必ずしも恩赦を実施する必要はない。
死刑の確定判決を受けている受刑者が恩赦で無期懲役に減刑されたとか、相当年数の実刑判決を受けて刑務所に収監されていた受刑者が恩赦で釈放されたとか、さらには、懲戒処分歴のある公務員の処分歴が恩赦で白紙になった、などと聞いて、大方の国民は納得するだろうか。
まあ、公務員の処分歴などをどこかの時点で白紙化する、というのは再チャレンジ促進政策の一環として考えられないでもないが、本人の精進努力には一切関係のない改元という事象を契機にしての恩赦には何の合理的理由もないと思われる。
単に、改元によって恩赦が行われた前例がある、というだけのことである。
まあ、役所の方々はどうしても前例踏襲主義に傾いてしまうだろうが、国会議員の方々は必ずしも前例に縛られることはない。
何しろ、ルールを作るのは皆さんである。
今の時点で合理性が見出し難いルールなら、皆さんの手でより合理性がある内容に変えられればいい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。