玉城デニーさんにどの程度の覚悟があるのか分からないが、今の状況で玉城さんが体を張っても簡単には道が開けないような気がしている。
どうも翁長さんと玉城さんが直接沖縄県政について話し合われたような雰囲気が伝わってこない。
玉城さんの名前が挙がってはいたが、翁長さんが真剣に玉城さんに頼む、というような感じではなさそうだ。
玉城さんの雰囲気はいい。人柄もよさそうだ。
それなりに玉城さんの周りに人は集まってくるだろうが、激しい戦いを戦い抜くだけの気力と体力、さらには資金力があるようには見えない。
いわゆるいい人の一人ではありそうだが、沖縄県政のために自分の一身を投げ出すだけの大義なり正義を身に着けておられるようには見受けられない。
オール沖縄などという如何にも今にも沈没しそうな船に乗り込んで舵を取ろうにも、船長気取りの人が多過ぎて、過去の経緯を知らない玉城さんではどうも思うようには船の操縦が出来そうにない。
口うるさい方々が多そうである。
頼りになりそうな人もいるにはいるが、その人たちが全体を牛耳れるかと言えばそうでもなさそうだ。
かつて多頭馬車があった。
全体を上手に一つに纏めることが出来れば何馬力にもなるが、束ねる力が弱いと反って力が弱くなる。
船頭多くして船、山に登る、という事態が起きるかも知れない。
まあ、乗った船だ、このまま行くしかない、などとなってしまう可能性が高そうなので、私だったら引き返してしまうところだ。
自由党の小沢さんの指摘は、結構ポイントを突いている。
止めた方が無難だな、というのが部外者である私の率直な感想である。
水を差すようで、ゴメン。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年8月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。