支援が必要な家庭の子ども達に食品を届ける、「こども宅食」。
1番の人気は何と言っても主食の米。食品のアンケートに答えた方の40%が「お米がうれしかった」と言ってくれています。
しかし、なかなか寄付が集まらないのも米です。
きっかけは自治体同士の絆
ある日のこと。西日本新聞に出たこども宅食を見て、熊本市の大西市長が、元々知り合いだった成澤文京区長に「あの取り組み良いですね!」と電話をしました。
成澤文京区長は、「ありがとうございます。ところで、お米っていただけたりしないですかね?」と逆に提案。
大西熊本市長は、熊本地震の時に文京区を始め全国から支援を受けたことも受け、何とか子ども達を支援したい、と駆け回ってくれました。
そして農協さんに声がけしたところ、熊本農協(熊本市・熊本宇城・鹿本農業協同組合)の皆さんが快諾。
今回の熊本米の寄付、1.8トン(30俵)に繋がったのでした。
「い、1.8トン!!!???」
驚いたのは我々でした。
米不足でどうしよう・・・と不安に駆られていた我々にとっては、日照り続きの時の恵みの雨に等しかったのです。
「くまさんの輝き」が美味しい
熊本市役所でおにぎりを作ってもらったのですが、これがもう、たまらなく美味しかったです。
何時間か前に握って頂いたので、冷めていたのですが、冷めていても美味しい。これはすごい。
実際、忙しい子育て家庭だと、朝握ったおにぎりを、夜に食べる、ということもままあるわけで、そういう時に「おいしい!」と思ってもらえるのはとても嬉しいわけです。
この「くまさんの輝き」は熊本市さんが新たにつくるブランドで、これから全国に認知していってもらいたいということです。
熊本は西日本最大級のお米の産地ということで、東京でもスーパーの店頭で見かけたら、手に取っていただけると嬉しいです。
そして配送
熊本からお米が7月に届き、今回もお米の小分けにする作業を、文京区の障害者福祉作業所の「ふる里学舎本郷」さんが担ってくださいました。
そして、8月18日から始まった配送で子ども達のもとへ。
利用家庭からは
「お米は子どもが食べ盛りなので助かります!!」
「4番目の子どもも離乳食が始まり、あっという間に5キロなくなってしまうのでとても助かりました(^^)」
などの声が届きました。
食品歓迎
食品寄付が集まれば集まるほど、たくさんの子ども達に、頻度多く宅食することができます。
宅食頻度が多ければ多いほど、見守り機能は高まり、異変や困りごとをキャッチしやすくなり、子ども達の課題が深刻化する前にサポートに繋げることができます。
皆さんからの食品寄付を、僕たちは引き続き求めております。ご連絡はこちらからお願いします。
この度は熊本市さん、熊本の農協の皆さん、本当にありがとうございました!
また、引き続き、ふるさと納税での応援も受け付けています。
編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2018年8月24日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。