日本植物燃料の合田真さんと、東京・江戸川橋の幻の寿司屋で会食したのは、もう何年も前だが、アフリカ・モザンビークの地で、現実と向き合う・より良い社会を構想される姿がとても印象に残っている。
合田真さんの新刊『20億人の未来銀行』。
早速、拝読しました。
具体の内容はぜひ本を読んでいただきたいのですが、
●ミクロとマクロを往復する。
●よりよい生活をつくるため、現場だけでなく、社会の構造からも考える。
姿勢がとても参考になります。
「どんな事柄でも、本質を理解するには歴史の大元までたどって物事を考えるのが大切だと考えているからです。また、不確実性を恐れるよりも、素人ゆえに要素だけを理解して、将来を自由に想像し、事業という形にしてみる面白さを感じていただければと思っています」(P23)というとおり、
本書では、現場の実践だけでなく、貨幣や金融の歴史を紐解き、本質についても解説します。
世界は、「資源拡張期」と「資源制約期」を繰り返しており、お金でお金を稼ぐ「複利」は資源拡張期でのみ成り立ち、制約期では富の偏在を固定化し、共同体の崩壊につながるという考察も、とても参考になりました。
ぜひ。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年9月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。